おっはモーニング。酒村です。突然ですが、桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油を皆さんは食べたことがあるだろうか。まさにデブ好みの味だとネット界をざわつかせていたアレのことだ。
学生時代、家におかずがないときには米だけを炊いて大切にスプーン一杯だけすくってそっとホカホカの白米の上に落として食べた思い出がある。
マイルドで辛すぎないラー油にカリカリのにんにくとオニオンのフライがずっしりと詰まっていて一杯、また一杯と追加していくうちにあっという間に空になってしまうのだ。
そんな魔のラー油から油そばが爆誕したのはつい最近のことだ。
蓋を開けるとそこには3種類の小袋。どれも全て最後に乗せるようだ。4分間お湯でインスタント麺がほぐれるのを待つ。太麺がドンっと待ち構えている。
最初にラー油っぽい調味料、その後に特製粉末を入れてかき混ぜる。黄色かった麺が一気にオレンジ色に変わりオイリー感が増す。
そして最後にあとのせかやくをふかテカ麺の上に乗せる。このあとのせかやくは、フライドガーリックとフライドオニオンに唐辛子が混ざったものだ。
「うわぁ、辛そうだなぁ」と一瞬思ったが、タイトルで辛そうだけど辛くないよとゴリ押しされていたので信じることにした。
麺が伸びないうちに一口目。
「お、思ってた以上にシンプルだ」。
ラー油の風味に加えあとのせかやくのザクザク感が加わって食感が楽しい。カレー甘口派の私でも辛さはほぼ感じられなかった。辣のきいたシンプルなペペロンチーノと言い換えることもできる。
辛そうで辛くない少し辛いラー油よりも味付けは薄め。しかし、オイリーさはしっかり感じられる。二郎系が好きな私は二口目で決心した。応援を要請しようと。
本家の登場だ。最近はコンビニにもあるらしい。このしっとりとラー油に浸かって味も染み込んだフライドガーリック達をたっぷり油そばの上に乗せる。
一層辛そうな見た目に変わったが、決して辛くないのがこのラー油の特徴。混ぜることなくそのまま麺を持ち上げる。香りの濃厚さが増して食欲がさらに加速する。
食べた瞬間に悟った。この調味料が入ってなかったのは、これを買うことが前提にあったのではないかと。そのくらい美味しさ度数が個人的にはアップしたと感じられた。ザクザク感も一層感じられてるうまい。これは完全に味が濃い方が好きか薄味で楽しみたいかの味覚の差だと思う。
気づいたら二個めのラー油も半分くらい使い果たしてしまった。これはアカンと思いつつ、たまにはいいだろうと目を瞑った。カップ麺と桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油、悪くないっ。この後、酒のつまみに豆腐の上にかけて食べたら空になりました。