おっはモーニング。酒村です。本日、蒙古タンメン中本デビューを果たそうと思う。とは言っても、セブン-イレブンで見つけたカップ麺「蒙古タンメン中本 限定チーズの一撃 コク旨味噌」なので本店にはまだ及ばないが、チーズという応援により自分でもいけるかもと思い挑戦してみることに。
以前コンビニの冷凍の蒙古坦々麺っぽいのを食べたことはあるのだが、あまりにも辛すぎて味覚が全部バグってしまい、全てのものが異常なほど苦いと感じるようになってしまったので敬遠していた。
しかし、「私もみんなと同様に蒙古の美味しさを分かち合いたい」。そんなあふれんばかりの思いを実現させるべく今回はカップ麺に挑むことにした。
開いた瞬間に表面に浮かぶチーズの美しい姿。一見全くもって辛くなさそうなのでちょっと安心だ。香りも刺激を全く感じさせず、上にふわふわと置かれている真っ白な豆腐が「大丈夫だよ」と私に語りかけているようにも思える。
お湯で温めること数分、蓋の上に付いていた辛味オイルなるものを食べる直前に入れるそうなので「えいや〜〜」とかけていく。ラー油のように真っ赤にテカりを放ちながらスープの上に落ちていく様子を見ると少し不安になった。もしかして、辛さの元凶って8割こいつのせい?
とは言っても、チーズの力は偉大なんだと数多くのモッパン系YouTuberが味変に使い示してきたことを思い出し、心を落ち着けながら一気にずるぽずるぽとすすっていく。
食べた瞬間にチーズのあのまろやかな風味により「あ、優しい世界だ」とやなせたかしが描くアンパンマンのような平和の象徴でもあるような世界が広がった。おいし―――!!
しかし……!
直後にボルト並みの速さで辛さが追いかけてくる。あまりにも早すぎてアンパンマンの空飛ぶ速度では追いつけない。もうどこにも逃げ場はないっ。
即座に消火活動が行われる。いや、たまたまこの時グリーンラベルを飲んでいたので助かった。辛さ耐性がない方は水なり酒なりを用意しておいたほうがいい。水汲みに行っている間に、口内が取り返しのつかないことにならないためにも。
蒙古は麺をすすりきる過程で器官に辛み成分が「こんにちは〜」してきてなかなか厳しい状況だが、ただの辛さではなくしっかりと味が美味しい。そのため、辛いのは承知で何度でも何度でもすすりたくなる。今回は、以前ほどは辛くないので苦味バグが起きることもない。というよりも、最初に入れる辛味オイルの量を調整することで未来を変えることができるはずだ。慣れてきたかもと調子乗ってスープをごくごく飲もうとしたら吹き出すところだった。
燃ゆる燃ゆる熱い戦い。当初、最後はスープの中に米を入れてリゾット風にしようと思っていたのだが、ちょっと作戦変更しないとダメかもしれない。
チーズの応援部隊入ります!!! スライスチーズをちぎって入れてみることに。辛さのせいか全くスープ自体が冷めないのでまだ舞える。チーズはゆっくりと溶けて麺に絡み合い、蒙古タンメンと一体化してくれた。
引き続きずるぽずるぽとすすっていく。「おぉ……!」チーズを追加するだけでだいぶ緩和されるぞ。カレーにラッシー然り、蒙古タンメンにチーズ然り、乳製品って力だ。チーズの一撃とはこの追いチーズまでを含めて指すのかもしれない。ともあれ、最後まで美味しくいただくことができた。
いつか、本店に足を運んで北極をおいし―――!! と思えるレベルまでに辛さ耐性を強化していきたいと思う。どうしたら辛さ耐性ができるのか、克服した猛者がいるのであればアドバイスを求めたいところだ。