おっはモーニング。酒村です。少しずつ季節は寒くなり、あっという間に秋冬が到来寸前だ。
個人的には、冬になるとまたひとつ歳をとってしまうので訪れて欲しくない季節でもある。そんな寒くなる季節を先取りしてか、サンヨー食品から一足先に悪魔のクリスマスプレゼントが舞い降りた。「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」である。
黄色と黒のゴシック体のようなフォントには既視感満載だ。背徳のニンニクと大きく主張されているのにも関わらず、中央にも「ニンニク入れてます!」の二重主張が、いかにニンニクがやばいのかを物語っている。左上に描かれている豚のロゴも、今にもデスメタル歌い出しそうなくらい邪悪なオーラを放っている。
蓋を開けると、特製調味だれと特製スープの粉末が入っている。麺は結構太い。お湯を注いで5分間、調理開始だ。悪魔の降霊術を行なっているような気分になる。全てを投入し、かき混ぜていると秒速でニンニクの悪魔が降臨した。このニンニク臭はただことではないと、一瞬にして部屋が覆い尽くされる。
今のソーシャルディスタンス生活や自宅警備員生活が中心となっているからこそ、この商品が生み出されたのだろう。会社や学校、公共の場で食べた瞬間に終わりの三文字が浮かぶレベルでやばい。タレだけではなく、かやくとしてニンニクチップも散りばめられているので化学反応が起き、香りが力を持っているのかもしれない。
早速、食べてみる。これは……ズルズルとすする度にニンニクにむせるくらいの香りは鼻を通過していく。その先に待つ、味わいは二郎を彷彿とさせる。豚骨1割:ニンニク9割くらいで占められているように感じる。麺も大盛り130グラムなので、かなりカップ麺といえどもボリュームがある。藤原竜也の「悪魔的うまさだ」というカイジのセリフが脳内でリピートされている。
個人的には、ニンニクの独裁を緩和させるためにマヨネーズで味変もありかなと思い、早速冷蔵庫から取り出した。ここまでいくと背徳どころではない。大罪だ。しかも、深夜という時間帯のせいもあり凶悪犯になった気分だ。カロリーとニンニク臭という十字架を背負って、夢の中で制裁されるしかない。しかし、マヨネーズをかけて食べた方が個人的にはもっと美味しさを感じられると思った。やっぱり、二郎系は味変してなんぼ! と思っているので、この選択に間違いはなかったようだ。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス並みに恐怖の贈り物だったな。これを開封してお湯を注ぐ時は、覚悟した方がいい。くれぐれも人と会う予定の日には食べてはいけないとだけ言っておこう。