おっはモーニング。酒村です。皆さん、ブタメンをご存知だろうか。駄菓子屋やコンビニのお菓子コーナーでお目にかかることが多い、気持ち小さめのカップ麺。
自分が食べられることへの恐怖か目が回るくらい美味しいのかどういう意味が込められているのか定かではない豚のイラストが印象的。
私はいつも駄菓子屋に行くとブタメンにするかペペロンチーノにするか悩み頭を抱えたものだ。
そんなブタメンがなんととんこつ味のカップ焼きそばとして姿を現したのだ。ついに駄菓子から料理へとボリュームが昇格したのだろうか。
にしてもとんこつ味の焼きそばって正直食べたことがないので、想像がつかない。
お肉や野菜などのかやくは一切なくゴマだけのシンプルな見た目。ブタメンにも具材は入っていないので、そこは忠実に守られている。
確実に違うのは、とんこつの存在感がデカいということ。旨味油と仕上げのシーズニングを入れて、かき混ぜるとたちまちに豚が呼び起こされた。
恐る恐る一口すする。食べた瞬間にブタメンの面影がありすぎることに気がついた。カップ焼きそばの方が、ブタメンよりも全体的に主張が強く感じる。
麺はブタメンよりは太さがあって弾力もある。油と魔法の粉が混ざり合いテカテカに光っているので油そばのようでもある。
とんこつの香ばしさに加え、ゴマが良いアクセントになっている。ゴマが入っていることにより、駄菓子ブタメンのチープさが緩和され料理として楽しめる。
たまたま割り箸をもらい忘れフォークしかなかったので、何かおかしいなと思っていたがゴマにより上品さが足されているので違和感がない。
ブタメンがこうして大人になったように私も小さい頃から時を刻み、随分と大人になってしまったものだと感慨深い。
しかし、カップ麺になったブタメンは昔ながらの自分の味を捨てずにより強く太く成長しているのに対し、自分は人生紆余曲折で社会に揉まれ複雑な感情を抱いて成長してしまった気もする。
現在、ネオ無職。真っ白にリセットした状態でブタメンのように強く生きようと思った。