おっはモーニング。酒村です。先週は4連休だったこともあり、ネット世界をお散歩していると全体的に幸福度数が高かったウィークだった気がします。
なので、私も冷凍庫の中で美しく横たわる眠り姫を呼び起こしてみました。その名も「一品香 城東店のラーメン姫」。冷たくカチカチに凍ってしまっている姿もふつくしい。
ラーメン連載第14回でも書かせてもらった「お家ラーメン」という通販サイトでゴリ押しされていたので一見あっさりタイプのものだがポチってみた。
最近は、なんだかあっさり系のラーメンを欲している自分がいる。理由は自分でもわからない。過去にも塩顔を根本としては愛していたのに、突然醤油顔にハマってしまった時期があった。別れは突然にということだろうか。ちなみに好きな俳優の話だ。
届いてから改めて気づいたのだが、地元栃木のラーメン屋なのか。大行列を作るほど人気なラーメン屋を把握できていなかったことが悔しい。
栃木に住んでいた時代は、外食をほとんどしなかった。いや、苦手だったのでラーメン屋を一切開拓しないまま上京した。
あの時は、木星以外のテーブルNGという謎の病を発症していたのだった。割とどうでもいい話をしていたら、麺が茹で上がり完成した。写真通りにネギも用意して入れてみた。
シンプル・イズ・ザ・ベストとは、まさにこのラーメンを表現するために生まれた言葉では?と思うほど。今も昔も変わらないラーメンの姿そのものだ。
しかし、よくある醤油ラーメンのようにチープさは感じさせない。何故なら、チャーシューやメンマ、麺がとにかくぶっとい。
威厳を放っている。さすが、我が家の冷凍庫で眠っていた姫なだけある。
早速、いただきます。ずるり。
「あっ、これは滅茶苦茶王道だ」
あっさりの王道。これは、どこにでもあるという意味ではない。言い換えるのであれば、ラーメン界のサザエさんだ。昔から今にかけても愛され続け、老若男女問わず名が知れ渡っている、そんな味だ。
醤油ラーメンといえば、縮れた細めの中華麺のイメージだが一品香に関しては、二郎系並みに太い。うどんだ。
なので、かみごたえもありボリュームを感じることができる。お腹を空かせた野球少年が練習帰りに駆け込んでも満足できるくらいのボリュームはあるだろう。
チャーシューとメンマも驚くほど厚みがある。
チャーシューは程よい硬さで、肉感が強い。ミートハイになりそう。メンマも柔らかい中にシャキシャキ感がしっかりと残っていて文句なし。
スープもいくらでも飲めてしまう。罪悪感が一切ない。一口飲むたびに、昭和から受け継がれた味だからなのかノスタルジックな感覚に心が染まっていく。
食べ終えた後に、改めてメニューなどを見てみるとしょうゆラーメンと餃子だけを提供し続けているそうだ。
今度は、一品香の餃子と一緒に食べたいなと指をくわえて、今この文章を書き終えた。