2019年10月から、幼児教育・保育の無償化がスタートする。3歳児から5歳児クラスの幼稚園や保育園などの利用料が無償になる制度で、子育て世代にとっては大きな負担の軽減となるのではないだろうか。
実際のところ、この制度についてどのような意見が寄せられているのだろうか。マイナビニュース会員から意見を募集してきたので紹介していく。
まず、今回の制度はどの程度認知されているのだろうか。
Q.10月から幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)が始まることを知っていますか
第1位 : なんとなく知っている (49.2%)
第2位 : よく知っている(22.6%)
第3位 : 聞いたことはあるがあまり知らない(18.7%)
第4位 : まったく知らない(9.5%)
「よく知っている」「なんとなく知っている」という人を合わせると71.8%となり、7割以上の人が制度について知っていると回答していた。特に子育て世代にとっては注目したい制度だろう。「まったく知らない」という人は1割未満となっており、かなり高い認知度と言えるのではないだろうか。
次に、無償化制度についての賛否を聞いた。
Q.幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)が始まることに賛成ですか
賛成(83.6%)
反対(16.4%)
賛成が8割を超え、多くの人が制度を好意的に捉えていることが分かる。賛否それぞれの理由についても回答してもらったので紹介しよう。
・賛成
「家計が厳しいので、保育料を負担しなくていいのは助かる」(千葉県/39歳)
「来年から保育園なのでとても嬉しい」(三重県/31歳)
「自分たちが子育て世代だったころにこういった制度があればよかった」(大阪府/60歳)
「少子化に歯止めがききそう」(東京都/48歳)
「ちょうど該当するので、保育園以外で習い事をさせたい」(東京都/52歳)
「子育てしやすくなるし、子どもを産みたくなります」(埼玉県/39歳)
「子どもを産み育てやすくすることは、今の我が国にとって何よりも優先すべき課題であると思う」(岐阜県/47歳)
「お金がかからないので、その分を他のことに回せるから」(神奈川県/43歳)
「保育料を稼ぐために働いていたお母さんたちが、もう少し子どもと過ごす時間が増えるのではないかと思う」(鹿児島県/50歳)
「子どもが大きくなるにつれて養育費が高額になるので、少しでも楽になればよい」(熊本県/54歳)
「若い親は所得がまだ少ない人が多いので、負担が減ることはよいことだと思う」(滋賀県/67歳)
「少しでも子育てしやすい環境が大事」(埼玉県/48歳)
・反対
「自分の子どもの費用を払うのは当たり前だと思います」(愛知県/53歳)
「無償化の理由が分からない」(広島県/48歳)
「限りある財源は公平に使うべきで、特定のことに使うべきではない」(愛知県/43歳)
「保育料よりも、園側の充実、保育士の増員、教育のレベルアップ等を優先して環境作りをしてほしい」(愛知県/66歳)
「自分の子どもの時代は有料だったので何かずるい」(神奈川県/44歳)
「これでは少子化は解消できない」(愛知県/40歳)
賛成意見としては、無償化することで子育て世代の負担が減り、少子化対策にもつながるという声が多かった。また、将来を担う子どものためならば財源を充ててもよいという意見が広い世代からあった。
反対意見としては、「無償化の要件が公平でないため、財源を特定の目的に使うべきでない」「無償化よりも園などの施設やカリキュラムの充実を望む」などがあがっていた。また、この対策で少子高齢化に歯止めがきくのかという疑問の声もあった。
さまざまな意見が寄せられているが、今、実際に幼稚園や保育園に通わせている、これから通わせたいと考えている親にとっては、ありがたい制度となるのは間違いない。該当する子どもがいる世帯ならば、制度の仕組みや手続きなど、各自しっかりと準備をしておいてはいかがだろうか。
調査期間 : 2019年8月26日
調査対象 : マイナビニュース会員
調査数 : 305名
調査方法 : インターネットログイン式アンケート