キュウリやトマト、キャベツなど、日々スーパーや青果店で買っている野菜。でも「おいしい野菜」の選び方のコツってなんだろう?

Twitterで野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方などを発信する、青髪のテツさん(@tetsublogorg)の知識をぎゅっと詰め込んだ書籍『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より、一部をご紹介します。

全5回の第3回は、おいしい「カボチャ」の選び方です。

カボチャは新鮮なほどおいしいわけではない

  • 『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より、(c)わたなべみきこ

旬の目安:9月~12月がおいしい!

カボチャは夏に収穫した後、1~2カ月熟成させる必要があります。この工程でデンプンが糖に変わって完熟し、甘くホクホクとしたおいしいカボチャになります。カボチャは鮮度が良いものより、収穫後時間がたち完熟したもののほうが甘みが増します。ヘタが乾燥してヒビが入り、コルクのようになっているもの、皮がかたくて緑色が濃く、ずっしりと重いものはちょうどいいタイミングで収穫され、完熟している証です。未熟のときに収穫してしまうと甘みが薄く水っぽいものになってしまいます。

また、ヘタの周りがへこんでいるもの、形がきれいで左右対称なものは生育状況が良く、良品とされています。

  • 『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より

野菜博士への道

16世紀頃にカンボジアから伝わったのが名前の由来。オレンジ色の果肉は体内でビタミンAに変わるβ-カロテンを多く含み、皮ふの抵抗力をつけてくれます。ビタミン類などの栄養も豊富で、風邪を予防する効果があると考えられ、冬至にカボチャを食べる習慣の一因となりました。

『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADAOKAWA)

  • 『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より

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著者:青髪のテツ / イラスト:わたなべみきこ
定価: 1,430円(本体1,300円+税)
発売日:2023年02月10日 判型・ページ数:四六判 / 144ページ
ISBN:9784046061256

著者

青髪のテツ
スーパーマーケット青果部に10年以上勤務し、エリアマネージャーとして野菜や果物の仕入れ、販売を行っている。Twitterでは、野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方のほか、いち早く野菜・果物の高騰情報を発信するなど、野菜のプロならではの鮮度のよい情報を惜しみなく公開。野菜・果物のインフルエンサーとして活躍している。著書に『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)がある。

わたなべみきこ
手描きのタッチを得意とする熊本市在住のイラストレーター。数社でweb・グラフィックデザイナーとして勤務したのち、2011年よりフリーランスに。食べ物、自然、生活の身近にあるものを描くことが好き。