異国エジプトで働いていた「おろぐちともこ」が、仕事を含む現地生活をマンガとコラムでご紹介。ピラミッドだけじゃない「エジプト」をお楽しみください。(毎週火曜更新予定)
【どこまで値切れる……?】
エジプト人友達のアイシャとカフェでお茶をしていたところ、若い物売りの子がやってきました。話を聞くと、ピカピカ光るちょっとしたおもちゃを買わない? とのこと。友人の子供にあげようかなと思ったので「いくら?」と聞いてみました。
そうすると、「さn…10ポンド!!」と言う売り子さん。どうも怪しい値段設定…。あー、これはあれだ。外国人観光客なら相場を知らないと思って高めにふっかけてくるやつだ。
ぼったくられるのも嫌なので、「これが10ポンドなわけないでしょ。1ポンドでしょ」と言ったら、あまりの私の渋り値段に、売り子さんが「1ポンド…!?」とびっくり顔に。そのまま「1ポンドなら買うよ」と畳み掛けてみました。
流れを隣で見ていたアイシャは大爆笑。「この子は日本人だけど日本人じゃないからー、エジプト人みたいなもんだからふっかけても無駄よ!」とヒーヒー笑いながら売り子さんにアドバイス(?)をしていました。
そんな2人の反応に「あれれ? もしかして安く言い過ぎた!?」とちょっと焦ったものの、結局値段は3ポンドまで下がりました。
カイロのカフェ |
おもちゃを受け取ってから、ちょっと図々しかったかなーと思っていたらアイシャは「それぐらいがちょうどいいのよ、エジプトでは」とニヤリ顔でした。
エジプトの値段交渉。色々とありますが、値段あてクイズみたいだし、やりとりが楽しいので私は大好きです。
おろぐちともこ
大学時代古代エジプトを勉強していたためエジプトの地を踏むこと6回。7回目に踏み入れた2011年より数年間エジプトで働く。
現在はエジプト人による日本語雑誌を中心に、漫画を描いたりアシスタントをしたりと、国境を越えて活動中。至上の喜びは、素敵なカフェで水タバコの煙をゆらしながら、ぼけっとお茶をすること。生活記Blogつぶえじでは、現地の生活の様子を不定期に発信している。