ノー残業や時短でも能力開拓はできる!
働く親たちの年末は目が回るような忙しさ! それでも年末が近づいてくると、この1年を振り返って自分を褒めたり反省したりと「総まとめ」することが増えますよね。働き方に制約が生まれやすい子育て時期には、結果や成果で仕事の出来栄えを測ってしまうと反省点ばかりが目に付くかも知れません。残業ができない、時短勤務で働いている、急な休みが発生する……。そういった働き方への制約がどうしても生まれやすいので、制約なしに働いている人と結果だけを比べると満足いかない人も多いことでしょう。
でも、制約があるからこそ鍛えられた能力って結構あるのではないでしょうか。この1年であなたが努力や工夫をしてきたことを振り返ると、新たに獲得した能力が見えてくると思います。
例えば、処理能力の向上。同じ時間でも、処理できる業務の量がアップしていませんか。以前はタスクに着手するまでにだらだらと時間がかかっていたけれど、復帰してからは気持ちの切り替えが早くなってテンポ良く仕事をこなせるようになり、集中力を高めてより効率的に処理できるようになったという実体験はよく耳にします。これは、時間的に制約のある働き方をしているからこそ得られた能力でしょう。
そして、これまで頼り下手を自覚していた人でも、時間内に業務を回していくために上手に周囲を巻き込む努力をして、個人戦ではなくチームで戦う力が身についたかもしれません。こういった経験はマネジメント能力やリーダーシップ力を鍛えるのにぴったりで、将来的なキャリアの道を開くことにもつながります。
また、子どもという難解な人物と日々過ごす経験をしたことで、職場でのコミュニケーションがやりやすくなったと感じる人も多いようです。例えば上司に仕事を振られた際、以前なら「指示が曖昧でどうすれば良いか分からないよ」といら立っていたようなシーンでも、「もう少し具体的に指示してもらえますか。○○が分かればすぐに処理できると思うのですが」と返せるようになったり、伝え方に苦心している相手の立場で考えられるようになったりと感じることがあるのではないでしょうか。
このように、子育て中に制約がありつつ働くことは決して悪いことばかりではなく、そういう状況だからこそ得られるものがあるのだと思います。この1年で獲得した力を確認できれば、新年からの仕事にもより前向きな気持ちが高まります。自分と向き合う振り返りの時間をもって、皆様よい年末年始をお迎えください。
※画像は本文と関係ありません。
著者プロフィール
株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。
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