とうとう、消費税率が8%から10%に引き上げられてしまいました。皆さんは駆け込みで何か購入しましたか? 私はApple Watchを買い替えましたよ。

消費税率の引き上げとともに始まった施策が、キャッシュレス決済によるポイント還元の制度です。2019年はスマホを使った「○○ペイ」などの決済システムが、いくつもローンチしましたね。大々的なキャンペーンも展開されたので、どこかしらのサービスに登録した人も多いかと思います。

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では、スマホを使いこなす10代女子のキャッシュレス事情はどうなっているのでしょうか。

人気のキャッシュレス決済にあの企業も

マイナビティーンズラボが2019年9月に発表したキャッシュレス決済に関する調査によると、「知っているキャッシュレス決済」の1位が「Suica/PASMO」で82.8%、同率1位が「LINE Pay」、3位が「メルペイ」で75.0%、4位が「nanaco」で71.7%、5位が「WAON」で70.0%となっています。

そして「使ったことのあるキャッシュレス決済」の1位は「Suica/PASMO」で52.8%と2位以下を大きく引き離しています。2位は「LINE Pay」で24.4%、3位が「メルペイ」で22.8%、4位が「nanaco」で21.7%、5位が「WAON」で14.4%です。

「Suica/PASMO」といった交通系電子マネーは、通学の定期券にも利用されるため、もっとも身近な決済方法でしょう。「nanaco」や「WAON」などの流通系電子マネーも、コンビニやスーパーなどのショッピングで馴染みがあるサービスです。

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    SuicaやPASMOは身近な存在ですよね

注目すべき点は、「LINE Pay」と「メルペイ」がランクインしているところです。LINEやメルカリなど、10代女子に人気のサービスが関連する決済サービスは、利用率が高くなっているのです。LINE Payを利用するとLINEポイントが貯まること、メルペイはメルカリの売上金が使えることから利用が進んでいます。

10代はまだクレジットカードを持てないため、基本は現金の決済になります。しかし、小学生や中学生は学校の行き帰りなど、あまり現金を持ち歩けません。私の周囲では、学校帰りに塾へ行くときに飲み物や軽食をSuicaで購入している中学生がいました。現金は校内で紛失や盗難の危険がありますから、Suicaなら親も学校も安心ですよね。

ポイント還元についてはどう感じるのでしょうか。10代女子は「女子中高生はメルカリでやりくり、時に危ない橋も」でもお伝えしました通り、堅実な消費生活を送っています。移動中や就寝前などにLINEポイントをコツコツため、LINEスタンプを買うことも珍しくありません。

プリキャンティーンズラボ byGMOが2017年4月に発表した「お小遣い稼ぎに関する調査」によると、ポイントサイトによるお小遣い稼ぎをしている人も約4割います。キャッシュレス決済でポイントが貯まるとなれば、積極的に利用する可能性が高いと思います。ただし、Suicaでポイント還元を受けるには事前に申請が必要なので、親が一緒に登録してあげてくださいね。

鈴木朋子

著者プロフィール
鈴木朋子

ITライター・スマホ安全アドバイザー。SNSやスマホなど、身近なITに関する記事を執筆。10代のスマホカルチャーに詳しく、女子高生とプリクラにも出かける。趣味はへんてこかわいいiPhoneケース集め。著書は「親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)など20冊を超える。