スマートフォンを床に落としてしまっても簡単には壊れない、そんなタフ仕様の製品が海外では数社から販売されています。タフネススマートフォンを専門にしているところもあり、ラバー系の素材にくるまれたボディーは一般的なスマートフォンとは全く異なる風貌をしています。
Blackviewもタフネススマートフォンを数多く出しているメーカーです。同社はタフな性能をそのままにスタイリッシュなモデルなども出していますが、最近は5Gに対応した機種も投入し先進国での展開も本格化させています。同社初の5Gスマートフォン「BL6000」はスーツ姿にも似合いそうなタフモデル。こちらは過去に紹介しています。
2021年8月に発売された最新モデル「BL5000」も5Gに対応したスマートフォンです。タフな仕様はそのままに、BL5000はゲーミングスマートフォンとしての利用も視野に入れた新感覚の端末として登場しました。定価は499.99ドル(約5万5,000円)ですが、発売記念セール期間中は299.99ドル(約3万3,000円)と200ドル割引で販売されています。
ゲーミングスマートフォンというと超ハイスペックなチップセットを搭載した高パフォーマンスな製品を思い浮かべる人も多いでしょう。BL5000のチップセットはメディアテックのDimensity 700を採用。実はこれ、コストパフォーマンスを重視したエントリー向けのモデルなのです。それにも関わらずBL5000がゲーミングスマートフォンを謳っているのは、ゲーム利用を意識したOSを搭載していることと、ゲームを意識したデザインを採用しているからです。
BlackviewのスマートフォンはAndroid OSを改変したDoke OSを搭載しています。BL5000は最新のOS、Doke OS 2.1を搭載。ベースのOSはAndroid 11と最新版です。Doke OS 2.1の最大の特徴はゲーム向けの機能を搭載していること。待ち受けの壁紙はゲーミングマシンらしいカッコいいものを内蔵。またゲーム中にメッセージや通話を受信してゲームプレイを邪魔しないようなゲーミングモードも搭載しています。
細かい点ですがBL5000付属のUSBケーブルはコネクタ部分がL字型で、ゲームをしながらの充電時にも邪魔になりません。また30Wの高速充電に対応し、4,980mAhのバッテリーを78分で満充電できます。BL5000は見た目だけではなく、実際にゲームプレイするときに便利な機能を持ったスマートフォンなのです。
高度なゲームをする人にはBL5000のスペックは正直なところ物足りないでしょう。でもカジュアルなゲームを移動中などによくプレイするような人であれば、ゲームを邪魔されないOS機能、L字型充電ケーブルなどは使っているうちに「便利だな」と感じるはずです。また本体内部には「3D Copper Pipe 液冷技術」が内蔵されており、CPUの温度を最大8.5度下げてくれます。本体の発熱を抑える機能はゲーム以外、例えば長時間の動画配信やビデオ録画時にも有用です。
さてBL5000はゲーミング端末である以前に本格的なタフネス仕様のスマートフォンです。防水防塵はIP69Kに対応、これは一般的なスマートフォンの中でも高い防水性能を誇るIP68に加え、高温・高水圧・スチームジェット洗浄にも耐えられる仕様です。またアメリカ国防総省のMIL-STD-810G規格に対応し1.5メートルの高さから落としても本体の動作に影響はありません。さらには1.5メートルの水深に30分つけておいても浸水せず、それだけではなくマイナス30度の環境でも使用できます。BL5000の強力なタフ仕様は一般のスマートフォンに大きく勝っているのです。
BL5000はこのように、普段は室内や移動中にちょっとしたゲームを楽しくプレイできるスマートフォンでありながら、アウトドアに出たときに川辺を歩いていて転んでしまい、水中に落としてしまっても壊れにくいというタフな性能も兼ね備えています。インドアとアウトドア、どちらでも楽しく使えるスマートフォンというわけです。なおカメラはメインがソニーIMX362センサーの1,200万画素、超広角は1,600万画素を搭載。カメラに関しては必要最小限といったところでしょうが、画質は悪くなさそうです。
5Gスマートフォンも低価格なモデルが多数登場し、身近なものになりつつあります。BL5000はスマートフォンを使う楽しさを感じることのできるモデルと言えそうです。