ちょっとやそっとの高さから落としても壊れず、防水防塵性能も高いタフな仕上げのスマートフォンが日本でもいつくか販売されています。その外観はその強靭性をそのまま表すようにオレンジや黄色など派手なデザインをまとった製品が一般的です。しかしBlackviewが間もなく発売する「BL6000 Pro 5G」は、MIL-STD-810Gなどタフ規格に対応しつつもスタイリッシュな外観が特徴です。
BL6000 Pro 5Gはその名が示すように、最新の通信方式である5Gにも対応しています。下り速度は最大2.3Gbps、もはやWi-Fiや光回線を上回る速度です。5Gといえば先日発表されたiPhone 12シリーズ4モデルがすべて5Gに対応したことからもわかるように、2021年は利用エリアも広がり本格的な普及が進むでしょう。今から買うスマートフォンを5Gにしておけば、1-2年使い続けているうちに自分の自宅付近や会社・学校エリアが5Gになっているはずなのです。
Blackviewはタフ仕上げのスマートフォンを多数展開しています。BL6000 Pro 5Gは同社初の5Gスマートフォンながら、タフモデルに見られがちな原色カラーを使っていません。スーツにも似合うようなスタイリッシュなデザインで、タウンユースにも十分使えます。しかしIP68、IP69K、MIL-STD-810Gに対応しアウトドアや建築現場などハードな環境でも十分使うことができるのです。さらに気温はマイナス30度まで対応。スキー場でもその場でSNSに投稿もできるのです。
普段日常的な生活ではタフ仕上げのスマートフォンの必要は無いかもしれません。しかし誤ってテーブルの上から落下させてしまったり、2段ベッドの布団の中に紛れ込ませてしまい、布団を畳んでいるときに上から落としてしまう、なんてこともあるでしょう。ケースを付けていても当たり所が悪ければ壊れてしまうこともあります。とはいえタフなスマートフォンは「いかにも」な見た目ですし、自分のファッションと合わないものも多いのが現状です。
しかしBL6000 Pro 5Gは背面に派手なロゴもありませんし、カメラも最近のスマートフォンに比べると目立たないデザイン。厚みもあまり無く、普段使いできる外観なのです。
この普通のデザインなのに本格的なタフスマートフォンは、Blackviewの上位モデル「BL9900」シリーズから採用されたもの。日本ではガテン系のワーキングウェアを展開するワークマンが、最近ではデザイン性を高めた製品を展開して人気となっています。タフだから見た目もゴツイ、ではユーザー層は限られてしまいます。BL6000 Pro 5Gはデザイン重視のタフスマートフォンなわけです。
BL6000 Pro 5Gの防水機能は1.5メートルの水深で30分間の撮影にも対応します。一般的なプールではスマートフォンの持ち込みは禁止なので使えないでしょうが、競技用のプールで水泳の練習をする際に、自分のフォームを撮影してもらう、といった用途などにも使えるでしょう。こうなるとタフ仕上げスマートフォンというよりも、スポーツ向け、アクティブスマートフォンと呼んだほうがいいかもしれませんね。ランニング中に暑くなり頭から水をかぶっても、腕バンドやポケットに入れたBL6000 Pro 5Gがダメージを受けることはありませんから。
最近のスマートフォンは本体デザインがどんどんよくなっています。そのため自分好みのデザインのケースを付けるよりも、透明ケースを付けてオリジナルの外観を見せたくなる製品が増えています。スマートフォンを傷や破損から守るためにはケースは必須ですが、BL6000 Pro 5Gならケースが無くとも破損の心配はありません。
気になるスペックはチップセットがDimensity 800、RAM8GB、ROM256GB。カメラは4,800万画素を含む3眼で、フロントカメラは1,600万画素、ディスプレイの視野を遮らないパンチホール式です。ディスプレイのサイズはまだ未発表ですが6インチ半ばと見られます。近日中にクラウドファンディング(Indiegogo)で資金調達を開始し、製品価格の発表と発売スケジュールが公表される見込みです。他にはないデザインとタフ性能を持ち、5Gにも対応しているだけに、世界各国から注目を集める製品になりそうです。