ソフト名 | YTaskMgr | |
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作者 | ヨシヲ氏 | |
区分 | フリーウェア | |
動作確認機種(※) | W-ZERO3 W-ZERO3 [es] EM・ONE |
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。
Windows Mobile搭載の端末の楽しさはどこにあるのだろうか、と考えたとき、多くのユーザが思い浮かべることは恐らく、「カスタマイズ余地の豊富さ」ではないかと思われる。確かにカスタマイズで自分の手に馴染むよう、しつけていく楽しさは格別のものがある。しかし、それは逆に、Windows Mobileの標準環境だけではさほど便利ではない、ということも、端的にあらわしている。
しかし、マニアックなユーザには納得できないだろうが、ユーザの中には「極力、標準環境のまま使いたい」「手を入れるのはちょっと面倒くさい」と感じる人もいる。また、かつては非常にマニアックだったものの、慣れてくると共に、手を入れることが面倒になってきた、というケースもあり得るだろう(もちろん、年を取ったというわけではない)。
こうしたタイプのユーザにアプリケーションを勧める際、決め手になるのは「簡単」で「何でもできる」という点だ。極論すれば、一つ入れれば大抵のことをこなせるアプリケーション、というものが理想だということになる。
今回の「YTaskMgr」は、こうした「一粒で何度もおいしい」を手軽に実現できる、アプリケーションランチャー&タスク管理の機能を提供するソフトである。元々は、W-ZERO3 [es]をターゲットに開発されたものだが、EM・ONEやその他のW-ZERO3シリーズでも利用は可能なので、是非試してみてほしい。特に片手で利用することが多いユーザであれば、その便利さを十分に享受できるだろう。
インストールと起動
Webサイトには、CAB形式のファイルが公開されている。これをダウンロードして実行しよう。簡単にインストールは完了するはずだ。インストール先はどこでも構わないが、スムーズな動作のためにも、可能な限り内蔵メモリを選択することをお勧めする。
インストールが完了すると、「スタート」→「プログラム」メニューの中にアイコンが作成される。まずはここから起動してみよう。なお、インストールが完了してもアイコンが表示されない場合は、一度本体をリセットしてみるといいだろう。
機能と特徴
起動するとまず、タスク管理画面が表示される。すでに起動している他のアプリケーションがあれば、それらが並んでいるだろう。「Desktop」と表示されているのは待受画面である「Today」のことを意味している。ここに表示されるアプリケーション数を増やすには、「タスク一覧」のメニューから「小さいアイコンを使う」をチェックするといい。
タスクを切り替えるには、表示されているアイコンを上下の方向キーで選択して、アクションキー(方向キー中央の決定キー)を押せばいい。注意点としては、画面をタップしても操作できない、という点である。必ずキー操作が必要なのだ。
起動しているアプリケーションを選択して終了させるには、終了させたいアプリケーションを選んだ状態で、左のソフトキー「タスク一覧」を押して、「閉じる」を選択すればいい。
タスク管理画面から、方向キーの「右」を1回押すことで、アプリケーションのランチャー画面に切り替わる。最初は何も登録されていないので、自分でよく使うアプリケーションを登録しておくといいだろう。キー操作だけで手軽に起動可能なので、標準のメニューよりも使いやすく、カスタマイズ性にも優れている。
このランチャー機能はなかなか小技が効いていて、ファイル名の部分に「tel:(電話番号)」や「mailto:(メールアドレス)」を指定することで、それぞれ電話をかけたり、メールソフトを起動したりすることができる。使いどころは難しそうだが、使いこなせれば便利な機能だろう。
ランチャーへのアプリケーション登録は、「システム」メニューの「設定」から行う。ボタンがすべてグレーアウトされているので戸惑うかもしれないが、普通に押せるので慌てないでほしい。
なお、別の作者による機能拡張ファイル「gsGetFile.dll」を導入しておくと、このアプリケーション登録画面から「\Program Files」などのフォルダを参照できるようになり、登録の手間が大幅に削減できるので、できれば併せて導入しておきたい。
ソフト名 | gsGetFile.dll インターナショナル版 |
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作者 | ホーミン氏 |
区分 | フリーウェア |
更なる多機能ぶり
上記の「タスク管理」「ランチャー」のほかにも、「YTaskMgr」には
- 画面の回転
- 音量調整
- 画面の消灯/電源オフ
- ソフトリセット
といった機能も用意されている。それぞれの機能は、方向キーの「左」「右」を押すことで呼び出すことが可能だ。
特に画面の回転機能に関しては、「90度」「180度」「270度」と3段階に回転させることができ、標準の画面回転ボタンでは不可能な方向に設定することも可能である。標準的な縦持ち、横持ち以外のスタイルでの利用に、便利かもしれない。
軽快さと多機能さが売りのマルチパーパス・ユーティリティ
「YTaskMgr」の美点は、メモリに常駐しない点である。その割りに起動や動作は軽快であり、快適さは少しも損なわれていない点はすばらしい。機能と外見が好みに合うなら、最適なタスク管理アプリケーションとして愛用できるだろう。
気になった点としては、ランチャーに大量の登録を行った際、描画と選択に多少のもたつきが見られたことである。現在の仕様では、登録する項目を精選して利用するのがいいだろう。