ソフト名 | EasyDial | |
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作者 | KOTETU氏 | |
区分 | フリーウェア | |
動作確認機種(※) | W-ZERO3 W-ZERO3 [es] EM・ONE |
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。
Windows Mobile搭載機の真骨頂はもちろん「モバイルでの利用」なのだが、これはバッテリーの持続時間との戦いでもある。少しでも長くバッテリーを有効に利用するためには、無駄なダイヤルアップ接続は使いたくない場合もあるだろう。
もちろん、バッテリーの問題だけでなく、繋ぎっぱなしによる「外部からの攻撃」を警戒するという側面からも、ネットワークを利用しない際は、こまめにダイアルアップを切断するという運用はアリである。特に昔気質の、パソコン通信時代の癖が抜けないユーザならば、定額制とはわかっていても、心情的に「繋ぎっぱなし」に抵抗を感じる場合があるかもしれない。
とはいえ、Windows Mobile搭載機はいずれも、ネットワークとの親和性が高いのが特徴である。メールやWebだけでなく、インスタントメッセンジャーやFTP、SSH、VNCやリモートデスクトップといった各種の通信アプリケーションは、いずれもネットに繋がないことには始まらない。
「EasyDial」は、そうした「今、まさにダイヤルアップ接続を行いたい」あるいは「切断したい」というニーズに対応し、任意のタイミングで接続・切断を実行してくれるアプリケーションである。Opera MobileやInternet Explorer Mobileのように、何もしなくともダイヤルアップ接続を実行してくれる賢いアプリケーションも随分増えたが、ネットへの接続と切断を手軽に、きちんと自分の管理下に起きたいと願うユーザにとっては、なかなかかゆいところに手が届くアプリケーションなのである。
インストールと起動
Webサイトには複数のバージョンが公開されているが、最新版を選んでおけばいいだろう。LHA形式で圧縮されているので、PCでダウンロードして展開するか、LHA形式の展開が可能なツールを用いて展開しよう。中にはCAB形式のファイルではなく、いきなり実行形式のEXEファイルが入っているので、これをWindows Mobileデバイスの任意のフォルダに置けば、インストールは完了である。
インストール先は内蔵メモリ、外部メモリカードのいずれでも問題はない。直感的に使いやすい場所に置けばいいだろう。あとはファイルエクスプローラなどからタップして実行すれば、ダイヤルアップの接続・切断が行われる。
ボタンへの割り当て
EasyDialにできることは、「ダイヤルアップ接続」及び「ダイヤルアップ切断」だけである。しかし、都度ファイルエクスプローラを起動して、タップして実行、というのは少々面倒ではある。活用していくつもりなら、EasyDialをボタンに割り当ててしまうのがいいだろう。手順は以下の通りである。
- EasyDial本体、あるいはそのショートカットを作成して、「\Windows\スタートメニュー\プログラム」に置く
- 「設定」→「ボタン」の画面にて、空いているボタンに割り当てる
あとは割り当てたボタンを押せば、ダイヤルアップ接続・切断がその都度実行されるようになる。使い慣れるにつれ、なくてはならないアプリケーションになっていくことだろう。
定額制以外のプラン利用者なら必携
「EasyDial」はシンプルで、ダイヤルアップのみに機能を絞ったアプリケーションである。サイズも小さく、他のアプリケーションの邪魔にもならないので、まずは使い始めてみることを強くお勧めしたい。
特に従量課金プランのユーザならば、無くてはならないアプリケーションと言えるだろう。