こんにちは、阿久津です。Win+Xメニューと呼んだ方が分かりやすいクイックアクセスメニュー、項目の実態はショートカットファイルなのですが、ユーザーによるカスタマイズは許されていません。各項目のショートカットファイルはAPIを用いてハッシュを付与しており、通常のショートカットファイルをWin+Xメニューが参照するフォルダーに作成しても無視されます。

しかし、既存のWin+Xメニューに並ぶ項目を削除することは可能です。今回はWin+Xメニューの消極的なチューニング手順を紹介しましょう。

  1. [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%LOCALAPPDATA%¥Microsoft¥Windows¥WinX」と入力して<OK>ボタンをクリックします。
  2. 任意のGroupフォルダーを開き、取り除く項目(ショートカットファイル)を切り取ります。
  3. 親フォルダー(%LOCALAPPDATA%¥Microsoft¥Windows¥WinX)に移動し、ショートカットファイルを貼り付けます。
  4. エクスプローラーを再起動します。

以上でチューニング終了です。少々分かりにくいため、まずは以下の図をご覧ください。

  • クイックアクセスメニューとフォルダーの関係

Win+Xメニューの項目は「Group1」「Group2」「Group3」という各フォルダーにショートカットファイルを格納しており、不要な項目(ショートカットファイル)をWin+Xメニューが参照しないフォルダーに移動させています。今回の例では<検索>の実体である「2 - Search.lnk」ファイルを移動させたため、クイックアクセスメニューから取り除かれました。

  • チューニング前(左)とチューニング後(右)のWin+Xメニュー

何が必要で何が不要なのかは、ユーザーによって異なります。筆者は管理者権限でWindows PowerShellを起動する以外、クイックアクセスメニューは使っていません。そのようなケースを前提にチューニングを施しますと、以下のような状態になります。さすがにこれはやり過ぎでしょう。

  • 不要な項目をすべて取り除いた状態

元の状態に戻すには、移動したショートカットファイルを元のフォルダーに戻してください。念のため、各フォルダーのデフォルト状態を図で紹介しておきます。それでは、また次回お目にかかりましょう。

  • 「Group1」「Group2」「Group3」各フォルダーの既定状態

阿久津良和(Cactus)