こんにちは、阿久津です。従来のWindowsと同じく、Windows 10でも半透明の選択ツール(フォルダーウィンドウ内のファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップで選択)が使用できますが、その配色を変更する設定は用意されていません。今月は、この配色をレジストリからチューニングしてみましょう。
2. HKEY_CURRENT_USER¥Control Panel¥Colorsキーを開きます。
3. 選択ツールの枠線に施す色を文字列値「Hilight」のデータにRGB形式で変更します。
4. 選択ツールの配色を文字列値「HotTrackingColor」のデータにRGB形式で変更します。
5. レジストリエディターを終了させます。
6. Windows 10へ再サインインします。
これでチューニングが完了しました。まず、上記囲みのステップ3とステップ4で入力するRGB値を作成するには、「ペイント」アプリを使うと簡単です。<色の編集>ボタンを押すと現れるダイアログで、基本色やカラーピッカーから任意の色を選択し、RGBの数値を確認してください。
比較するため、チューニング前とチューニング後の選択ツールを並べました。左側は文字列値「Hilight」が「0 120 215」、文字列値「HotTrackingColor」が「0 102 204」の状態です。右側は前者を「221 85 99」、後者を「232 138 148」に変更した状態ですが、大きく雰囲気が変化したことに気づかれることでしょう。
よりシンプルなデザインが好きなら、文字列値「Hilight」および文字列値「HotTrackingColor」のデータを「0 0 0」にすることも合わせておすすめします。
本チューニングは、カーソル選択時のハイライト色を変更しているため、エクスプローラーを始めとする各所に影響をおよぼします。2018年秋リリース予定の大型更新、Windows 10 Redstone 5にて、エクスプローラーにブラックテーマが適用された場合、本チューニングが見栄えを悪くする可能性もあります。そのときは、文字列値「Hilight」および文字列値「HotTrackingColor」のデータを既定値に戻してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)