こんにちは、阿久津です。単独でOneDriveを使っている分には、大きな問題はありませんが、Office 365 Businessなどを契約し、仕事用のOneDrive領域 (OneDrive for Business) を利用する場合、ナビゲーションウィンドウなどに並ぶ個人用のOneDrive領域のフォルダー名は「OneDrive - Personal」に変更されます (図01)。

図01 通常のOneDriveとOffice 365 BusinessなどのOneDriveが混在した状態。複数のOneDriveフォルダーがナビゲーションウィンドウに並びます

これらの名称はレジストリ内で管理されています。今回はOneDriveフォルダー名を自由に変更するチューニング方法を紹介しましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}キーを開きます。
3. 文字列値「(既定)」のデータを任意の文字列に変更します。
4. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。

これで操作が完了しました(図02~05)。

図02 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\ {018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}キーを開きます

図04 文字列値「(既定)」をダブルクリックし、変更したい名称を入力ます

図05 レジストリエディターを終了します

それでは結果を確認しましょう。[Win]+[E]キーを押すなどしてエクスプローラーを起動してください。ナビゲーションウィンドウに並ぶOneDriveフォルダー名がステップ03で変更した名称に変化しているはずです (図06)。

図06 文字列値「(既定)」のデータで変更した文字列が、OneDriveフォルダー名として使われます

次に仕組みを説明しましょう。Windowsは以前からクラスIDで各機能を定義しています。OneDriveフォルダー名も、個人用OneDriveは「{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}」で定義されてきました。今回のチューニングでは同クラスIDが保持する文字列を書き換えることで実現しています。

仕事用OneDriveフォルダーは「{04271989-C4D2-AFDB-E5F7-859F907E817F}」で定義されています。同じように文字列値「(既定)」のデータを書き換えれば、名称を変更できますので、ナビゲーションウィンドウの内容をスッキリさせたい方はお試しください。なお、筆者は接中辞 (インフィクス) を省略し、仕事用OneDriveは「@Cactus」を接尾辞 (サフィックス) として追加しています (図07)。

図07 こちらは筆者の設定例。上のOneDriveが個人用。下のOneDriveが仕事用です

さて、毎週お届けしてきた本連載ですが、4月から月1回のペースに移行することになりました。内容的な変更はありませんので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)