こんにちは、阿久津です。次期大型アップデート「Windows 10 Creators Update」では、MR (複合現実) デバイスがサポートされる予定です。すでに、Microsoft HoloLensが国内でも発売され、サードパーティ製のVR/MRデバイスも登場してくるようです(図01~02)。
そのため、Windows 10 Insider Previewの「設定」には、VR/MRデバイスを制御する<Mixed reality>が一時期表示されていました。しかし、執筆時点の最新版となるビルド15031では非表示となっています。その理由は後回しにして、今回は<Mixed reality>の有効/無効をレジストリから制御するチューニング方法を紹介しましょう。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Holographicキーを開きます。
3. DWORD値「FirstRunSucceeded」のデータを「1」に変更します。
4. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。
これで操作が完了しました(図03~06)。
図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Holographicキーを開きます |
それでは結果を確認しましょう。[Win]+[I]キーを押すなどして「設定」を起動してください。すると、<システム>や<デバイス>と並んで、<Mixed reality>が現れます。アイコンをクリックしますとメニューが開き、各種設定が可能になります。ただし、筆者が確認した限りでは<Mixed reality/環境>を選択した時点で「設定」がクラッシュしました(図07~08)。
この<Mixed reality>が表示されるか否かは、CPUやGPUのスペック、USB 3.xやBluetooth 4.0のサポートなど、ハードウェア要件によって異なります。いずれにせよ、VR/MRデバイスが日本国内でも購入可能になる日が今から楽しみです。なお、<Mixed reality>を非表示にするには、DWORD値「FirstRunSucceeded」のデータを「0」に変更してください(図09)。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)