こんにちは、阿久津です。Windows 10 Insider Preview 15014は、検索ボックスに若干の変更が加わりました。外観的には、タスクバーに並ぶCortanaの検索ボックスを明るめの色合いに変えています。この他にもアクションセンターに並ぶ通知などを微調整しています (図01~02)。
これらの変更がWindows 10 Creators Updateで採用されるか不明ながらも、新たにいくつかのチューニング要素が確認されています。今回は検索ボックスの背景色を変更してみましょう。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyBackgroundキーを開きます。
3. DWORD値「Value」のデータを「0」に変更します。
4. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyBackgroundキーを開きます。
5. DWORD値「Value」のデータを「0」に変更します。
6. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。 7. エクスプローラーを再起動します。
これで操作が完了しました(図03~11)。
図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyBackgroundキーを開きます |
図06 続いて、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyBackgroundキーを開きます |
それでは結果を確認しましょう。エクスプローラーが再起動すると、検索ボックスが真っ黒に変わっています。検索ボックスにマウスカーソルを重ねるか、[Win]+[S]キーを押すと、白系の検索ボックスが現れます。つまりSearchBoxTransparencyBackgroundキーの設定は、「タスクバーに対する透明度」を調整するエントリーなのです(図12~13)。
DWORD値「Value」の規定値は10進数の「60」ですが、今回は「0」に変更することで透明度を最大まで高めました。逆にデータを「100」にすると、不透明な状態となり、非アクティブな状態でも白色、マウスオーバー時は灰色となり ます (図14~15)。
蛇足ですが、第385回で取り上げたタスクバーの透明度を高めるDWORD値「UseOLEDTaskbarTransparency」のチューニングを加えても、検索ボックス部分は透明になりません。この検索ボックスに関するチューニングは引き続き調べたいと思います(図16)。
本チューニングを破棄する場合は各DWORD値「Value」のデータを「3c」(10進数の場合は60)に変更し、エクスプローラーを再起動してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)