こんにちは、阿久津です。突然ですが、仮想デスクトップを使っていますか? 筆者は出先で2in1 PCを利用する機会が増えたため、テキストエディターと画像ビューアーで1画面、Webブラウザーで1画面、フォトレタッチソフトで1画面と多用しています。
仮想デスクトップは[Win]+[Tab]キーで起動しますが、問題となるのが、仮想デスクトップのサムネールにマウスオーバーした際に画面が切り替わることです。タッチパッドでマウスカーソルを移動している途中に、誤ってサムネールにマウスオーバーすると、意図しない仮想デスクトップがアクティブになってしまいます(図01~02)。
マウスカーソルを上手に使える環境では、気にするようなことではありません。しかし、時間に追われているときに、このような意図せぬ誤動作は避けたいものです。そこで今回はマウスオーバーによる仮想デスクトップの切り替え機能を無効にするチューニングを紹介します。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorerキーを開きます。
3. DWORD値「HoverSelectDesktops」を作成します。データは「0」のままで構いません。 4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。
これで操作が完了しました(図03~10)。
それでは結果を確認しましょう。まずは、<タスクビュー>ボタンをクリックするか、[Win]+[Tab]キーを押して仮想デスクトップの切り替え画面を呼び出します。チューニング後は、異なる仮想デスクトップのサムネールにマウスオーバーしても、仮想デスクトップが切り替わりません(図11)。
仮想デスクトップは[Win]+[Ctrl]+カーソルキーで切り替わります。こちらは直感的なショートカットキーですが、仮想デスクトップ切り替え画面の動作は少々解せません。同画面で「デスクトップ2」をマウスオーバーし、[Enter]キーを押すとアクティブな仮想デスクトップが切り替わりますが、[ESC]キーを押してもキャンセル動作にならないのはUI的に問題ではないでしょうか。フィードバックしたいと考えています。
本チューニングを破棄して以前の状態に戻すには、DWORD値「HoverSelectDesktops」を作成し、エクスプローラーを再起動してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)