こんにちは、阿久津です。Windows 10 Insider Prevention ビルド14946では、Cortanaの検索ボックスに対して、多くのカスタマイズ領域が用意されています。今回紹介するのはそのうちの一つ、検索ボックスの位置をスタートメニューの最上段に移動させてみましょう。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxOnTopキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. DWORD値「Value」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。
これで操作が完了しました(図02~12)。
図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0キーを開きます |
それでは結果を確認しましょう。検索ボックスに任意の文字列を入力してください。するとチューニング前はタスクバーの位置に固定されていた検索ボックスがスタートメニューの最上段に移動します(図13~14)。
このチューニングを破棄する場合は、DWORD値「Value」を削除してください。エクスプローラーの再起動は不要です。
さて以下、執筆時点の最新情報となりますが、Windows 10の次期大型アップデート「Redstone 2 (開発コード名)」は、2017年3月にリリースされる可能性が高まりました。Windows 10 Insider Preview ビルド14946のポリシー設定の一つに、サポート対象OSとして「Windows 10 バージョン1703」が明記されたのです(図01)。
図01 Windows 10 Insider Preview ビルド14946のポリシー設定「Configure the system to use legacy Dictionary Attack Prevention Parameters setting for TPM 2.0」。対象OSに「Windows 10 Version 1703」という記載が確認できます |
Microsoftの公式発表はありませんが、過去を振り返れば、Redstone 1の「バージョン1511」は2015年11月に、Anniversary Updateの「バージョン1607」は2016年7月にリリースされました。つまり、Windows 10のバージョンはリリース年月を表してきました。その慣例に従えば「バージョン1703」は、以前からウワサされていたように、2017年3月にリリースされるいとみて間違いないでしょう。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)