こんにちは、阿久津です。Windows 10 Insider Prevention ビルド14946では、Cortanaの検索ボックスに対して、多くのカスタマイズ領域が用意されています。今回紹介するのはそのうちの一つ、検索ボックスの位置をスタートメニューの最上段に移動させてみましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxOnTopキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. DWORD値「Value」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。

これで操作が完了しました(図02~12)。

図02 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0キーを開きます

図04 0キーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図05 キー名を「新しいキー #1」から「SearchBoxOnTop」に変更します

図06 SearchBoxOnTopキーを開き、右ペインの何もないところを右クリックして、<新規>→<DWORD値>と順にクリックします

図07 値名を「新しい値#1」を「Value」に変更します

図08 DWORD値「Value」をダブルクリックで開き、データを「1」に書き換えます

図09 レジストリエディターを終了します

図10 タスクバーの何もないところを、[Ctrl]+[Shift]キーを押しながら右クリックし、メニューの<エクスプローラーの終了>を選びます

図11 [Ctrl]+[Shift]+[ESC]キーを押して「タスクマネージャー」を起動し、<ファイル>メニュー→<新しいタスクの実行>と順にクリックします

図12 テキストボックスに「explorer」と入力して<OK>ボタンをクリックします

それでは結果を確認しましょう。検索ボックスに任意の文字列を入力してください。するとチューニング前はタスクバーの位置に固定されていた検索ボックスがスタートメニューの最上段に移動します(図13~14)。

このチューニングを破棄する場合は、DWORD値「Value」を削除してください。エクスプローラーの再起動は不要です。

図13 チューニング前の検索状態。検索ボックスは移動しません

図14 チューニング後は検索ボックスに文字列を入力しますと、その時点で検索ボックスが最上位に移動します

さて以下、執筆時点の最新情報となりますが、Windows 10の次期大型アップデート「Redstone 2 (開発コード名)」は、2017年3月にリリースされる可能性が高まりました。Windows 10 Insider Preview ビルド14946のポリシー設定の一つに、サポート対象OSとして「Windows 10 バージョン1703」が明記されたのです(図01)。

図01 Windows 10 Insider Preview ビルド14946のポリシー設定「Configure the system to use legacy Dictionary Attack Prevention Parameters setting for TPM 2.0」。対象OSに「Windows 10 Version 1703」という記載が確認できます

Microsoftの公式発表はありませんが、過去を振り返れば、Redstone 1の「バージョン1511」は2015年11月に、Anniversary Updateの「バージョン1607」は2016年7月にリリースされました。つまり、Windows 10のバージョンはリリース年月を表してきました。その慣例に従えば「バージョン1703」は、以前からウワサされていたように、2017年3月にリリースされるいとみて間違いないでしょう。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)