こんにちは、阿久津です。前回はMicrosoft Edgeのタブプレビューを無効にするチューニングを紹介しました。しかし、Webページタイトルだけでは不便に感じる方は、タブプレビューが表示されるタイミングをレジストリから調整してはいかがでしょうか。今回はMicrosoft Edgeのタブプレビューの表示タイミングを変更するチューニングを紹介します。
1. Microsoft Edgeをあらかじめ終了させておきます。
2. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
3. HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppContainer\Storage\microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\MicrosoftEdge\TabbedBrowsingキーを開きます。
4. DWORD値「TabPeekShowDelay」を作成し、10進数で遅延タイミングをミリ秒で設定します。
6. レジストリエディターを終了します。
これで操作が完了しました(図03~08)。
図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\AppContainer\Storage\ microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\ MicrosoftEdge\TabbedBrowsingキーを開きます |
それでは結果を確認しましょう。Microsoft Edgeを起動し、複数のWebページを開いてください。この状態で非アクティブなタブにマウスオーバーすると、指定時間後(今回の例では2,000ミリ秒)にタブプレビューが表示されます(図09)。
DWORD値「TabPeekShowDelay」が存在しない場合、タブプレビューは1秒ほどの遅延を経てサムネイルを表示しますが、データを「0」に変更しますと瞬時に表示されることを確認しました。数値は好みによって調整してください。本チューニングを破棄する場合は、DWORD値「TabPeekShowDelay」を削除し、Microsoft Edgeを再起動します。
さて本稿執筆時、Windows 10 Anniversary Updateでは、起動ドライブとは別のSSDにアプリケーションをインストールすると、フリーズする問題が発生しているとか。本件の回避策についてMicrosoftは以前のビルドに戻すことを推奨しています(図01)。
また、Windows 10 MobileではUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションを別ドライブにインストールすると安定性に欠くことがあり、「Facebook」などは別ドライブにインストールすることはできません。Windows 10をセーフモードで起動し、UWPアプリケーションをCドライブに移動することで、フリーズを回避できるそうです(図02)。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)