こんにちは、阿久津です。Windows 10は旧来のコンテキストメニューから外観を変更し、広めのメニュー項目が並ぶようになりました。ただ、一部に黒い配色を用いるなど、Windows 10でデスクトップアプリを使い続ける場合、あまり効果的な改善とは言えないでしょう(図01)。
Windows 10 Insider Previewでは、レガシーパーツと新たな機能の融合を後回しにする傾向が見られます。それなら、すべてユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)化すれば……と個人的には思いますが、そこに至るまでは時間を要しそうです。
フォントや行間などは個人の好みが影響する分野ですが、Windows 7やWindows 8.1のようにクラシックなコンテキストメニューが好み、という方もいるでしょう。そこで今回はWindows 10のコンテキストメニューを、Windows 7やWindows 8.1のように切り替えるチューニングをお送りします。なお、本チューニングの影響範囲は背景色が白系色のコンテキストメニューに限られ、上図で示した背景色が黒色のメニューでは有効に働きません。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\FlightedFeaturesキーを開きます。
3. DWORD値「ImmersiveContextMenu」を作成します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。
これで操作が完了しました(図02~09)。
図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\FlightedFeaturesキーを開きます |
早速結果を確認してみましょう。そのままデスクトップの何もないところを右クリックしてください。下図のように罫線は細くなり、「>」の大きさも変化します(図10~11)。
個人的には文字のジャギーが発生しなければよいという考えのため、本チューニングに価値を感じていませんが、デスクトップ領域が狭いPCでは有益だと思います。なお、本チューニングを破棄するにはDWORD値「ImmersiveContextMenu」のデータを「1」に変更するか、値自体を削除してエクスプローラーを再起動してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)