こんにちは、阿久津です。Officeのマルチプラットフォーム化は次々と実現し、iPadはもちろん、Android搭載タブレットでも動作するようになりました。筆者は所有していたAndroidタブレットが故障したため、新しいものを物色中ですが、気になるAndroidタブレットは皆Intel製プロセッサを搭載。しかし、Androidタブレット向けOfficeはARMベースのプロセッサをシステム要件とし、Intel製プロセッサ対応は2015年3月までに行われるとか(図01)。
次々とデバイスを購入できるほどのお大尽ではありませんので、日々購入タイミングを計っていますが、Androidタブレット向けOfficeの対象OSとしてAndroid 5.0(Lolipop)は対象外。古いOSを搭載したデバイスを選択する気にはなれず、悶々としています。
さて、「Office 2013」は選択文字列のコンテキストメニューで、Web検索を実行できることをご存じでしょうか。既定の検索サイトはBingですが、好みの検索サイトを利用することが可能です。(図02)。
だが、検索サイトの指定はオプション設定に用意されていないため、レジストリから直接編集する必要があります。具体的には、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Generalキー内に文字列値「SearchProviderName」、および「SearchProviderURI」が必要。前者は検索サイト名、後者はWebブラウザー経由で渡すURLを記述します。
今回はGoogleを例に、Office 2013の各アプリケーションから利用する検索サイトを変更するチューニングをご紹介しましょう。なお、あらかじめWord 2013やExcel 2013などを終了した状態で以下の手順を実行してください。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Generalキーを開きます。
3. 文字列値「SearchProviderName」を作成し、データを「Google」に変更します
4. 文字列値「SearchProviderURI」を作成し、データを「https://www.google.co.jp/search?q=」に変更します。
5. レジストリエディターを終了します。
これでチューニングが完了しました(図03~11)。
図10 文字列値「SearchProviderURI」をダブルクリックで開き、データを「https://www.google.co.jp/search?q=」に変更します。その後<OK>ボタンをクリックしてください |
早速結果を確認してみましょう。Word 2013やExcel 2013を起動し、任意の文字列を選択した状態でコンテキストメニューを開いてください。するとチューニング前は<Bingで検索>だった項目名が<Googleで検索>に変化し、GoogleでWeb検索を実行できます(図12~13)。
文字列値「SearchProviderURI」のURLを変更すれば、BingやGoogle以外の検索サイトや社内のナレッジベースにもアクセスできますので、お好みに応じて変更してください。なお、検索サイトをBingに戻す場合は、文字列値「SearchProviderName」および「SearchProviderURI」を削除します。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)