こんにちは、阿久津です。一部のユーザー向けに「Office 2016(仮)」のテクニカルプレビューが始まりました。筆者はベータテストに参加していませんが、数カ月以内に詳細を発表。2015年下半期にリリースの予定です(図01)。
Office 2016は、タッチ操作への最適化や各Windows 10搭載デバイスで動作するユニバーサルアプリ化がポイントですが、Neowinによれば、オンラインストレージとの連動性を高めるバックステージUIを実装する予定ながらも、大きな変更点は未確認とのこと。ユーザーとしてはOffice 2016へバージョンアップするか、個人向けOffice 365に移行するか、悩むところではないでしょうか。
さて、Windows 10テクニカルプレビュー ビルド9926はXAML(XMLベースのマークアップ言語)でスタートメニューを再構築していますが、残念ながら現時点では使い勝手がよいとは言い切れません(図02)。
詳しくはこちらの記事で述べましたが、すべてのアプリケーションをメニューからたどりにくく、検索ボックスを多用しなければなりません。Microsoftは新スタートメニューを以前の状態に戻すエントリを用意していますので、今回はスタートメニューをビルド9879以前に戻すチューニングをお送りします。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanceキーを開きます。
3. DWORD値「EnableXamlStartMenu」を作成します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。
これでチューニングが完了しました(図03~07)。
図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\ Advanceまで、キーをたどって開きます |
ちなみにビルド9926はエクスプローラーを終了した時点で自動的にエクスプローラーが起動するようになりました。それでは結果を確認してみましょう。[Win]キーを押してスタートメニューを開きますと、そこには見慣れたスタートメニューが現れます(図08)。
どちらがよいとは言えませんが、DWORD値「EnableXamlStartMenu」でスタートメニューの表示形態を制御できることがわかりました。ただし、今後のプレビュービルド更新時にこのチューニングが悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。何らかの問題が発生した際は、DWORD値「EnableXamlStartMenu」を削除し、エクスプローラーを再起動してから更新してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)