こんにちは、阿久津です。いよいよMicrosoftは1月21日(米国時間)に「Windows 10 The next chapter」を開催し、Windows 10コンシューマープレビューとモバイル向けのWindows 10 for Phones(仮)を発表する見込みです。

筆者もテスト用にWindows Phoneデバイスを用意しないと……と昨年末辺りから悩んできました。現行のLumiaシリーズはバックカバーにNOKIAロゴが残されており、Microsoftロゴに移行したのはLumia 535のみ。上位モデルのLumia 930はNOKIAロゴ採用のため、どうせなら3月のMobile World Congress 2015で発表されるであろう「Lumia 1330」まで待とうか思案中です(図01)。

図01 2014年11月にリリースした「Lumia 535」。Microsoftロゴに切り替わっています

さて、Windows 10はUI(ユーザーインターフェース)にまつわるいくつかの改良が加わっており、過去の連載でも新機能を有効にするチューニングを紹介してきました。今週はサインイン画面に注目してみましょう。ビルド9879となるWindows 10テクニカルプレビューのサインイン画面はWindows 8.1と同じものですが、以下のチューニングを行うことで新たなサインイン画面を有効にできます(図02)。

図02 Windows 10テクニカルプレビューのサインイン画面。デフォルトではWindows 8.1と変わりません

1. 管理者権限でRegistry Editorを起動します。
2. Registry Editorが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Authentication\LogonUI\TestHooksキーを開きます。
3. DWORD値「Threshold」を開き、dataを「1」に変更します。
4. Registry Editorを終了します。
5. Windows 10テクニカルプレビューからサインアウトします。

これでチューニングが完了しました(図03~07)。

図03 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04 Registry Editorが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Authentication\ LogonUI\TestHooksまで、キーをたどって開きます

図05 DWORD値「Threshold」をダブルクリックし、dataを「1」に変更してから<OK>ボタンをクリックします

図06 <×>ボタンをクリックして、Registry Editorを終了します

図07 <Start>ボタン→自身のアカウントとクリックし、メニューの<Sign out>をクリックします

早速結果を確認してみましょう。サインイン画面には従来のロック画面の画像が表示されず、日時を示した半透明のロック画面が現れます。こちらをタッチ操作やマウスのドラッグ操作で上方向に動かすと、サインインするユーザーアカウントを選択する画面に切り替わりました(図08~09)。

図08 チューニング後のサインイン画面はロック画面用画像ではなく、半透明のロック画面に切り替わります

図09 こちらはロック画面を解除した状態。ユーザーアカウントにマウスオーバーしますと、簡単なシャドウ効果が加わっていることを確認できます

さらにユーザーアカウントを選択することで、Windows 10テクニカルプレビューへのサインインが可能になります。半透明のロック画面は日時の位置が微妙ですが、この辺りは今後のビルドで改善されることでしょう。なお、以前の状態に戻すには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Authentication\LogonUI\TestHooksキーのDWORD値「Threshold」を開き、Dataを「0」に変更してください(図10)。

図10 ユーザーアカウントを選択しますと、従来と同じくパスワード入力などによるサインインが可能になります

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus