こんにちは、阿久津です。MicrosoftはOffice 365ユーザーに提供するOneDriveの容量を無制限にすることを発表しました(関連記事)。となると、気になるのは「Office Premium」「Office 365 Solo」ユーザー向けのOneDrive容量追加対応でしょう。日本マイクロソフトは明言していませんが、過去の提供パターンから、国内でも同様のサービスを提供する可能性は小さくありません。

さて、Windows 8.1ではWindowsエクスペリエンスインデックスを閲覧するGUIが取り除かれました。Windows Vistaから実装した機能で、PCパフォーマンスを手軽に知る手段として、便利に使っていた方も多かったのでは(図01)。

図01 Windows Vistaから搭載したWinodwsエクスペリエンスインデックス(画面はWindows 7)

Windows 8.1ではGUIパーツこそ取り除かれましたが、システム性能を測定するWinSAT(Windows System Assessment Tool)自体は残っています。測定項目のスコアもWindows Vistaは最大5.9に対して、Windows 7は最大7.9、Windows 8は最大9.9まで拡張しています。そこで今週はバッチファイルからWindowsエクスペリエンスインデックスを確認するチューニングをお送りしましょう。

1. メモ帳を起動し、バッチファイルを作成します。

これでチューニングが完了しました(図02~04)。

図02 [Win]+[R]キーを押して「Run」を起動し、テキストボックスに「notepad」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図03 メモ帳が起動したら下記囲みの内容を入力します

@echo off
winsat formal -v && powershell -Command "Get-WmiObject -Class Win32_WinSAT | findstr" "Score"
pause

図04 ファイル名を「"WinSAT.bat"」として、デスクトップに保存します

では、結果を確認してみましょう。デスクトップに作成したバッチファイルを管理者権限で実行しますと、WinSAT.exeによる測定が始まります。そして測定終了後にPowerShellのコマンドレット経由で測定結果を表示し、必要な情報だけをfindstr.exeで抽出しました(図05~07)。

図05 デスクトップに作成したバッチファイルを右クリックし、メニューの<管理者として実行>をクリックします

図06 これでWinSAT.exeによる測定が始まりました

図07 測定後に5つのスコアが示されます。終了するには任意のキーを押してください

少し解説を加えましょう。WinSAT.exeの測定結果は「%windir%\Performance\WinSAT\DataStore」フォルダに格納されます。こちらの情報を呼び出すPowerShellのコマンドレットが「Get-WmiObject -Class Win32_WinSAT」。本来であればSelect-Stringを使った方がシンプルですが、筆者が試したところ正しく動作しなかったため、今回はfindstr.exeを使った次第です。

今回のバッチファイルは毎回WinSAT.exeによる測定を行いますが、ハードウェア構成を変更していない場合、測定処理は無駄なプロセスとなりかねません。その際はPowerShellを起動し、「Get-WmiObject -Class Win32_WinSAT | findstr "Score"」と実行してください。なお、各項目は上から順にプロセッサ、ゲーム用グラフィック、プライマリハードディスク、グラフィックス、メモリ(RAM)となります(図08)。

図08 WinSAT.exeの測定結果が存在する場合は、PowerShellから直接実行してスコアを確認できます

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus