こんにちは、阿久津です。企業などでPC環境を統一しておく必要がある場合、Windowsストアアプリが自由にインストールできる状態は好ましくありません。自社ドメインのメールアドレスを用いて、Microsoftアカウントを使うような小規模企業の場合、Windowsストアから各アプリケーションがインストール可能になりますので、同一環境の保持は難しくなるでしょう。

そこで試していただきたいのが、「Windowsストア」へのアクセスを抑止するチューニングです。もちろん対象となるOSはWindows 8/8.1に限られますが、上記のようなシステム環境で管理責任を担っている方は一度お試しください。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\WindowsStoreキーを開きます(ない場合は作成します)
3. DWORD値「RemoveWindowsStore」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. エクスプローラーを再起動します。

これでチューニングが完了しました(図01~11)。

図01 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図02 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoftまで、キーをたどって開きます

図03 Microsoftキーを右クリックし、メニューから<新規>→<キー>と順にクリックします

図04 キー名を「新しいキー #1」から「WindowsStore」に変更します

図05 WindowsStoreキーを開き、右ペインの何もないところを右クリックします。メニューから<新規>→<DWORD値>と順にクリックしてください

図06 値名を「新しい値 #1」から「RemoveWindowsStore」に変更します

図07 DWORD値「RemoveWindowsStore」をダブルクリックで開き、データを「1」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図08 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します

図09 タスクバーの何もないところを[Shift]+[Ctrl]キーを押しながら右クリック。メニューの<エクスプローラーの終了>をクリックします

図10 [ESC]+[Shift]+[Ctrl]キーを押してタスクマネージャーを起動し、<ファイル>メニュー→<新しいタスクの実行>とクリックします

図11 テキストボックスに「explorer」と入力して<OK>ボタンをクリックします

では、結果を確認してみましょう。タスクバーに並ぶ「Windowsストア」をクリックしてください。するとアプリケーション自体は起動しますが、「このPCではWindowsストアはご利用いただけません~」というメッセージが現れ、Windowsストアへのアクセスができなくなります(図12~13)。

図12 タスクバーの「Windowsストア」ボタンをクリックします

図13 いつものようにWindowsストアが起動しますが、利用できないとのメッセージが現れます

今回はわかりやすくするため、サインイン済みユーザーに対して抑制しましたが、システム全体でWindowsストアの利用を抑止する場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\WindowsStoreキーにDWORD値「RemoveWindowsStore」を作成してください。なお、他のWindowsストアアプリは実行可能です(図14)。

図14 他のWindowsストアアプリは問題なく動作します

本チューニングを破棄する場合は、作成したDWORD値「RemoveWindowsStore」のデータを「0」にするか、値自体を削除してWindows 8/8.1に再度サインインしてください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus