こんにちは、阿久津です。先日寄稿したMSNのレポート記事では省きましたが、日本マイクロソフトはオンライン広告事業を強化することを明らかにしています。Microsoftアカウントに紐付く情報を用いて、ユーザーが関心を持つジャンルの広告を表示するパーソナライズド広告が、すでに実行されていることをご存じでしょうか。
パーソナライズ広告を「お節介だ」と考える人のために、多くのWebサイトはパーソナライズ広告をオプトアウト(拒否)する設定を用意しています。MSNの場合、ページ末尾にある「広告について」→次のページにある「パーソナライズされた広告の設定」のリンクをたどると現れるこちらのページからオプトアウトを選択する仕組みでした。しかし、広告表示のオプトアウトを選択しますと、サードパーティCookieのブロックによりエラーが発生します(図01~02)。
筆者は普段Internet Explorerを使っていないため、改めて設定を確認したところ、「自動Cookie処理を上書きする」が無効になっていました。「プライバシーの詳細設定」ダイアログからサードパーティCookieを承認、もしくはダイアログを表示して取捨選択することで、パーソナライズ広告をオプトアウトできます(図03~04)。
さて、WindowsはBSoD(BlueScree of Death)が発生しますと、デバッグ情報となるメモリダンプの生成後に再起動する仕組みを備えています。動作の有無は「システムのプロパティ」ダイアログの<詳細設定タブ>を開き、「起動と回復」セクションにある<設定>ボタンを押すと現れる「起動と回復」ダイアログの「システムエラー」セクションで確認可能です(図05)。
もちろん、通常の使い方であれば既定のまま使っても問題ありません。しかし、ハングアップの原因を探るためのメッセージを確認したい場合、イベントビューアーでも後から参照できますが、つい見逃してしまうこともあります(図06)。
そこで今週は、レジストリおよびコマンドラインから自動再起動の有無を制御するチューニングを紹介しましょう。まずはレジストリの手順からお送りします。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CrashControlキーを開きます。
3. DWORD値「AutoReboot」をダブルクリックします。
4. データを「0」に変更します。
5. レジストリエディターを終了します。
これでチューニングが完了しました(図07~10)。
では、結果を確認してみましょう。「起動と回復」ダイアログで確認しますが、こちらを直接呼び出す方法は筆者も知りません。そこで「システムのプロパティ」ダイアログの<詳細設定>タブを直接呼び出す「SystemPropertiesAdvanced」をコマンドとして実行しましょう。そこからボタンをクリックしていけば、<自動的に再起動する>の状態を確認できます(図11~13)。
そしてコマンドラインから自動再起動の有無を制御する場合は、wmicコマンドを利用します。有効にする場合は「wmic recoveros set AutoReboot = True」、無効にする場合は「wmic recoveros set AutoReboot = False」と管理者権限を持つコマンドプロンプト上で実行してください(図14~15)。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)