こんにちは、阿久津です。自宅兼仕事場のネットワーク環境を、長年契約してきたBフレッツからフレッツ光ネクストへ変更しました。ネットワーク環境を変更するとトラブルが発生しがちですが、今回はネットワーク接続が遅延するという現象に見舞われました。
スマートフォンやタブレットだけでなく、各PCでも希に発生するので、無線LANアクセスポイントの問題ではありません。暇をみて各種ログを確認し、近くの外部サーバーにpingを飛ばしていたところ、DNSのリゾルバに失敗していることが確認できました。
契約しているISPのマニュアルによると、Bフレッツとフレッツ光ネクストで使用するDNSサーバーが異なるとのこと。DHCPサーバーを兼ねているルーターの設定を変更し、新たなDNSサーバー情報を各クライアントに配信するように変更した次第です。これで解決したかわかりませんが、中途半端にIPアドレスを固定しているとハマってしまうという失敗談でした。
さて、標準のエクスプローラーでファイル操作を行う際、コンテキストメニューの「送る」は便利な存在です。たとえば[Shift]キーを押しながら開くと、ユーザーフォルダー(%USERPROFILE%)下にあるサブフォルダーが開く機能はあまり知られていません(図01~02)。
また、Shellスキームの1つ「shell:SendTo」を使えば、「送る」に列挙するショートカットファイルなどを格納するフォルダー(%APPDATA%\Microsoft\Windows\SendTo)を直接開くことも可能です。ここから不要なショートカットファイルを取り除き、関連付けるほど使用頻度は高くないアプリケーションのショートカットファイルを入れておきましょう(図03~04)。
Windows 95時代から存在し、今でも愛用者が多い「送る」ですが、ドライブやリムーバブルドライブ、ネットワークドライブが自動的に加わるのは個人的にいただけません。そこで今週はコンテキストメニューの「送る」から、ドライブ/リムーバブルドライブ/ネットワークドライブを取り除くチューニングを紹介します。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerキーを開きます(ない場合は作成します)
3. DWORD値「NoDrivesInSendToMenu」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
5. Windows 8.1に再サインインします。
これでチューニングが完了しました(図05~13)。
図07 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policiesまで、キーをたどって開きます |
では、結果を確認してみましょう。ファイルのコンテキストメニューから「送る」を開くと、それまであったドライブなどの項目がなくなりました。図01の画像と比べるとわかるように「フロッピーディスクドライブ」「ローカルディスク」「public(ネットワークドライブ)」が取り除かれています(図14)。
本チューニングはWindows Vistaから加わったため、Windows 8/8.1だけでなくWindows 7でも適用可能です。また、今回はサインインユーザーを対象にしましたが、OS全体に適用する場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows \CurrentVersion\Policies\Explorerキーで操作してください。
なお、チューニング結果を破棄する場合は、DWORD値「NoDrivesInSendToMenu」のデータを「0」に変更するか、同値自体を削除します。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)