こんにちは、阿久津です。Microsoftが自社Webサイト開設20周年を記念し、当時のWebページを再現しました。この灰色の背景画面を懐かしく思う方も少なくないでしょう。1994年といえば、筆者もダイヤルアップ接続でインターネットの世界を楽しみだした頃。
Windows 3.11 for WorkgroupにNCSA MosaicとリリースされたばかりのNetscape Navigator 1.0をインストールして、友人にNASAのWebページを見せたことを思い出します。当時はお金がなかったため、14.4kbpsモデムを横目に9.6kbpsのモデムを使っていたので、Webページ1枚の表示に30秒もかかっていました(図01)。
まさに光陰矢の如しですが、Windowsもバージョン6.3のWindows 8.1まで進化してきました。特にネットワーク周りは、Windows Vistaでインターネット接続状態を示すネットワークアイコンが加わり、状態をひと目で把握できます。ルーターの電源が落ちるなどインターネット接続がダウンしている場合、ネットワークアイコンの上に警告を示すオーバーレイアイコンが加わるようになりました(図02)。
通常であれば、そのまま運用するのが得策ですが、意図的に外部への接続を抑制しているPCの場合、警告アイコンは邪魔な存在です。こちらはレジストリで制御できますので、今週は通知領域にあるネットワークアイコンの警告オーバーレイアイコンを消すチューニングをお届けしましょう。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Network Connectionsキーを開きます。
3. DWORD値「NC_DoNotShowLocalOnlyIcon」を開き、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。
これでチューニングが完了しました(図03~09)。
図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Network Connectionsまで、キーをたどって開きます |
では、結果を確認してみましょう。「ネットワークと共有センター」を開いて「アクセスの種類」が「インターネットアクセスなし」になっている状態でも、通知領域のネットワークアイコンに警告を示すオーバーレイアイコンは現れなくなりました。なお、横にあるOneDriveアイコンが同期中であることを示すアイコンに変化していますが、サーバーに接続できないため、延々とこの状態が続きます(図10)。
ちなみに元の状態に戻すには、DWORD値「NC_DoNotShowLocalOnlyIcon」のデータを「0」にするか、値自体を削除してください。その際もPCの再起動が必要となります。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)