こんにちは、阿久津です。以前の連載記事で触れたようにレーザープリンターを新調しましたが、数時間おきにウォームアップする仕組みで発生する騒音に悩まされています。仕事部屋で就寝している筆者としては寝入りばなを起こされることもあって、床に就く前に電源を切るようになりました。しかし、見る見るうちにカラートナーが減りだし、モノクロ印刷もできなくなる始末。

購入から半年程度たちましたが、その間に印刷したカラー原稿は十枚程度ですから、トナーインクが枯渇する可能性はほぼ皆無。説明書を確認すると「プリンターの設定を変更し再起動した後にキャリブレーションを行う」との記載があり、前述の電源操作で色等の調整を行うキャリブレーションでトナーを消費していったのでしょう。今回、同じメーカーの上位モデルを購入しましたが、カタログスペックから読み取れない部分のデメリットはかなり大きなものでした。基本機能は何ら問題がないだけに残念です。

いずれにせよ、なくなったことは仕方ありませんので、早速オンラインショップで必要なトナーを注文しました。しかし、カラートナーの流通量が少ないせいか、使用している某レーザープリンターが非コンシューマー向けだったせいか、到着までに一週間以上かかるとのこと。結局、推敲作業として行う執筆原稿の印刷はインクジェットプリンターで場をつないでいます。やはりPDFでペーパレス化を目指すべきかと悩みあぐねている筆者でした。

さて、Windows 7の<スタート>メニューに用意された検索ボックスから検索を実行しますと、プログラムメニューに登録されたアプリケーション群やコントロールパネルのアイテム、各種ファイルや電子メールなどさまざまな情報を探し出すことができます。いずれもインデックス機能が作成した情報を元に列挙されますが、<検索結果の続きを表示>という項目が存在することにお気づきでしょうか(図01~02)。

図01: <スタート>メニューから検索を実行しますと、プログラムなどさまざまなファイルが列挙されます

図02: 同メニューにある<検索結果の続きを表示>をクリックしますと、エクスプローラーが起動し、検索結果の続きが表示されます

同項目をクリックするとエクスプローラーが起動し、キーワードをハイライト表示しながら検索結果が表示される仕組みです。Windows Vistaから引き継がれた機能のなかでも、ユーザビリティを向上させる有益な機能です。しかし、実際に活用している方はどの程度おられるかのでしょうか。筆者の場合、プログラムメニュー内の「Desktop.ini」ファイルを削除し、プログラム(のショートカットファイル)名を英語表記に変更しています。

例えば「リモートデスクトップ接続」を起動する場合、通常は「リモート~」と入力しなければなりません。しかし、前述の操作を行った場合は「Remote」と入力することで、同様のショートカットファイルが列挙されますので、素早くプログラムを起動することが可能です。英語表記に抵抗がある方は少なくありませんが、検索機能を使用する際にIMEを有効にする手間が省けますので、興味のある方は一度お試しください(図03~04)。

図03: プログラムメニューのフォルダーにある「Desktop.ini」ファイルを削除することで、ショートカットファイル名が英語表記になります

図04: <スタート>メニューの検索対象も英語表記のショートカットファイル名となり、IMEを有効にして日本語を入力する手間が省けます

<スタート>メニューの検索ボックスを、このように使っている筆者ですが、<検索結果の続きを表示>を使う場面はほぼ皆無。不要なものは消してしまうのもチューニングスタイルの一つです。そこで今回は、<スタート>メニューに現れる「検索結果の続きを表示」を制御するチューニングをお届けしましょう。

1.管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2.HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Policies \ Microsoft \ Windows \ Explorerキーを開きます。
3.DWORD値「NoSearchEverywhereLinkInStartMenu」を作成します。
4.同値のデータ値を「1」に変更します。
5.レジストリエディターを終了させ、Windows 7へ再ログオンします。

これでチューニングが終了しました(図05~11)。

図05: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図06: レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Policies \ Microsoft \ Windows \ Explorerキーを開きます

図07: 右ペインの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<DWORD値>とクリックします

図08: 値名を「新しい値 #1」から「NoSearchEverywhereLinkInStartMenu」に変更します

図09: DWORD値「NoSearchEverywhereLinkInStartMenu」をダブルクリックで開き、値のデータを「1」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図10: 操作を終えたら、<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます

図11: <スタート>メニューの電源ボタンにある<ログオフ>をクリックして、Windows 7に再ログオンしてください

早速結果を確認してみましょう。<スタート>メニューを開き、任意のキーワードを入力してください。するとチューニング前に表示されていた<検索結果の続きを表示>が表示されなくなります(図12)。

図12: チューニング後は<スタート>メニューの検索ボックスを使った検索時に<検索結果の続きを表示>が表示されません

本チューニングで注意しなければならないのが、図02で示したように検索結果をエクスプローラーで表示させる手段がなくなる点。ファイル群は「%USERPROFILE%」フォルダー、プログラムはショートカットファイルを格納した親フォルダー、コントロールパネルのアイテムは同フォルダーを対象に検索を実行することも可能ですが、しかし、操作性が著しく低下してしまいます。

そのため、本チューニングは<検索結果の続きを表示>から呼び出す検索結果を必要としない方のみ実行してください。また、DWORD値「NoSearchEverywhereLinkInStartMenu」を削除してWindows 7へ再ログオンすれば、元の状態に戻すことができます。

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)