こんにちは、阿久津です。前回モニターアームの話を書いたあとに、何げなくオンラインショップをのぞいたところ、見事に価格が年末の状態に復帰していました。早速カートに商品を入れましたが、モニターの設置場所を延ばす延長アームは安価な商品を見つけることができず、結局シングル用とデュアル用のモニターアームを一本ずつ購入。
現在筆者はフルHD(1920×1080ドット)を二枚、WSXGA+(1680×1050ドット)一枚をメインコンピューターに接続し、サブコンピューターにSXGA(1280×1024)一枚を接続していますが、案の定すべてのモニターを横に並べることは難しく、すべて縦置きで並べることにしました(図01)。
液晶モニターが登場した時代からあこがれていた縦置きレイアウトですが、縦方向に伸びるWebページはもとより、PDFで配布されている技術資料やテキストエディターの使い勝手が大幅に良くなったのは予想どおり。また、年相応に視力が低下してきた筆者にとって、モニターの距離を変更できるのが予想外のメリットです。
これまではテキストエディターや、Webブラウザーで使用するフォントサイズを大きくして対応していましたが、モニターを手前に移動させることで見やすさを調整できるようになり、改めて使用フォントの変更など、以前のようなチューニングを楽しめるようになりました。
その一方で不便になったのが16:9の動画再生やPCゲームのプレイ。いずれも縦置きモニターとの相性が悪く、二つのモニターにまたがるようにウィドウサイズを調整してみましたが、モニターのフレーム部分で映像が途切れるため、この環境では迫力ある映像を楽しめません。
一部のモニターを横位置で使用すれば解決する話ですが、設置スペースを確保できないため、延長アームの特価品を待ちつつ、だましだまし使うことになりました。しばらくはこの状態で原稿執筆やOSのチューニングを試していこうと思います。
さて、Windows 7のエクスプローラーには、使用頻度の高いアイテムをジャンプリストにピン止めする機能が備わっています。新たに加わった機能だけに、まったく使用しない方と多用される方にわかれますが、使用しない場合、表示されるピンアイコンやポップアップするメッセージは煩雑な存在となるでしょう。そこで今回はジャンプリストのピン留め機能を無効にするチューニングをお送りします。
1.管理者権限で「regedit」を実行します。
2.レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Policies \ Microsoft \ Windows \ Explorerキーを開きます(ない場合は作成します)。
3.DWORD値「NoPinningToDestinations」を作成し、値のデータを「1」に変更します。
4.レジストリエディターを終了させます。
これでチューニングが終了しました(図02~09)。
早速結果を確認してみましょう。タスクバーに並ぶ適当なボタンを右クリックしてジャンプリストを表示させてください。チューニング前はピン留めを制御するアイコンが表示されていましたが、チューニング後は同アイコンが表示されなくなります。また、アイテムを右クリックすると表示されるコンテキストメニューからも、ピン留めに関する項目が取り除かれました(図10~12)。
このチューニングを行うことで、ピン留めして「いつも表示」に加えたアイテムを誤操作によって失うことがなくなると同時に、不要な項目を誤って追加することもなくなります。ジャンプリストに表示させるアイテムが絞り込まれた状態で行うと良いでしょう。なお、本チューニングを無効にする場合は、DWORD「NoPinningToDestinations」を削除するか、データ値を「0」に変更します。ただしチューニング時とは異なり、Windows 7への再ログオンが必要になりますので注意してください。
それでは、また次号でお会いしましょう。
阿久津良和(Cactus)