こんにちは、阿久津です。激動した2011年もあと数日で終わり。皆さんいかがお過ごしでしょうか。年末恒例のシステムクリーニングを題材にしようかと思いましたが、Windows XP時代とちがってWindows 7の場合はやることが少なく感じます。もちろん「%TEMP%」フォルダーや「%SystemRoot%\TEMP」フォルダー内にある不要ファイルの削除。使用頻度が著しく低いソフトウェアのアンインストール。レジストリに精通されている方なら、不要エントリの整理なども含まれるでしょう。
このあたりは過去に語ってきたチューニングと大差ないため、改めて取り上げるほどのことではありません。また、師走に自由時間を確保できない忙しい方には「CCleaner」のように一時ファイルや不要エントリの削除を一括して実行するツールを選択するのも手です。なお、同ツールの拡張アドオンとして、サポートするソフトウェアを拡充する「CCEnhancer」もありますので、同ツールをお使いの方はお試しください(図01)。
さて、最近気になるのが「コンピューター」フォルダーの使用頻度。筆者の個人的事情ですが、コンピューター本体に接続するポータブルデバイスが増えることで、アクセス頻度が高まるようになりました。例えばiPhoneで撮影した画像の取り出しはiTunesではなく、「コンピューター」フォルダーに表示される「Apple iPhone」から参照します。
また、Windows SkyDriveも使用するため、同サービスをエクスプローラー風にアクセスする「SDExplorer」も手放せません。そうなると一か所から各種情報にアクセスしたくなるのは、チューニング好きの性。
「コンピューター」フォルダーに表示させる内容は、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Explorer \ MyComputer \ NameSpaceで管理されており、同キー内にクラスIDを名前に持つサブキーを作成することで、同フォルダーの内容をカスタマイズすることが可能です。今年最後はコンピューターフォルダーに使用頻度の高いオブジェクトを追加するチューニングをお送りしましょう。まずは「デバイスとプリンター」を追加します。
1.管理者権限で「regedit」を実行します。
2.レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Explorer \ MyComputer \ NameSpaceキーを開きます。
3.NameSpaceキーの下に新たにサブキー「{A8A91A66-3A7D-4424-8D24-04E180695C7A}」を作成します。
4.[F5]キーを押してから、レジストリエディターを終了します。
これでチューニングが終了しました(図02~06)。
図03: レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Explorer \ MyComputer \ NameSpaceキーを開きます |
早速結果を確認してみましょう。「コンピューター」フォルダーを開きますと、「その他」のグループに「デバイスとプリンター」が追加されていることを確認できます。もちろん各デバイスにアクセスすることも可能なため、スタートメニューに表示されていた<デバイスとプリンター>は不要になりました。こちらは「[スタート]メニューのカスタマイズ」ダイアログから消すことができますので、合わせて設定しておきましょう(図07~12)。
本チューニングのポイントは、NameSpaceキーにクラスIDを名前に持つサブキーの作成ですので、お好みに応じて追加してください。お勧めのクラスIDですが、すべてのコントロールパネル項目を表示する「{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}」や、ライブラリを指す「{031E4825-7B94-4dc3-B131-E946B44C8DD5}」などが便利でしょう。フォルダー形式で参照できるオブジェクトを追加できますので、色々とお試しください(図13~14)。
それでは、また来年お会いしましょう。
阿久津良和(Cactus)