こんにちは、阿久津です。毎日蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。毎年毎年この時期になりますと、コンピューターの排熱による部屋温度の上昇を避けるため、稼働マシンを減らす努力をしております。最近行ったのは、ここ数年DNSやDHCPなどのサーバとして稼働していたLinuxマシンの仮想化。
サーバ運用ポリシーを見直して、PROXYサーバであるSquidを停止。SQL機能を必要とするサーバアプリケーションは、SQLiteを使用するように設定変更。これらを8GB程度のメモリを搭載したWindows 7マシン上の仮想環境として運用するようにしました。
本来最初に起動していなければならないDNSやDHCPサーバのため、ホストマシンであるWindows 7を起動し、そこから仮想環境、ゲストOSと順番に起動することになるため、ルーターのDHCP機能も併用せざるを得ませんが、どうにか従来と同じ環境を構築することができました。
これで24時間運用しているコンピューターは、メインマシンを含めて二台に減りましたが、問題は買い込んでしまった数台のNAS。現在四台のNASをダウンタイムなしで稼働させていますが、何だかんだ言ってもHDDの塊となるNASの排熱量はバカにできません。
現在はHDDを10分程度でスタンバイモードに切り替えることで対応していますが、結局は大容量HDD+NAS台数の削減に踏み切らないと改善しないことは重々承知。どうにかしないと……と思いつつ、今年の秋を迎えそうです。
さて、Internet Explorer 9を日々使っていますと、[Alt]キーで従来のメニューバーをたどるよりも、<ツール>メニュー([Alt]+[X]キーで開きます)を使用することが多くなっていることに気付きました。しかし、何となく邪魔に感じるのが<開発者ツール>。
同機能は文字どおりWeb開発者向けに用意され、HTMLやJavaScriptのコードを表示させ、Webページの内容や各互換モードでの表示内容を確認するための機能です(図01)。
もちろんWeb開発者には便利な機能ですが、いちエンドユーザーとしてInternet Explorer 9を使用する場合、起動するどころか存在すら気付かない場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、Internet Explorer 9の開発者向け機能を無効にするチューニングをお届けします。
1.Internet Explorer 9を終了させます。
2.管理者権限でレジストリエディターを起動します。
3.HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Policies \ Microsoft \ Internet Explorer \ IEDevToolsキーを開きます(ない場合は作成します)。
4.DWORD値「Disabled」を作成し、値のデータを「1」に変更します。
5.[F5]キーを押してから、レジストリエディターを終了させます。
これでチューニングが終了しました(図02~11)。
早速結果を確認してみましょう。Internet Explorer 9を起動し、[Alt]+[X]キーを押してください。チューニング前に表示されていた<開発者ツール>というメニューが消えたことに気付くはずです(図12~13)。
本チューニングは開発者ツールの実行を抑制するため、[F12]キーというショートカットキーも使用できなくなります。なお、開発者ツールを使用可能にする場合は、DWORD値「Disabled」のデータ値を「0」に変更するか、同DWORD値を削除してください。
それでは、また次号でお会いしましょう。
阿久津良和(Cactus)