USBメモリーやUSB HDDへの書き込みを禁止する(ポリシー編)

SDメモリーカードには書き込みを禁止するロックタブがあるが、より使用頻度が高いUSBメモリーは、書き込み禁止スイッチを備えるメディアが少ない。そこでWindows 8.1の設定によって、USBメモリーを書き込み禁止にする方法を紹介しよう。

PC側でリムーバブルディスクを書き込み禁止にするレジストリ設定はそこそこ有名だが、より簡単な方法があるのをご存じだろうか。今回は「ローカルグループポリシーエディター」を使って書き込みを禁止する。

「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。

ローカルグループポリシーエディターで書き込みを抑止する

はじめにお断りすると、ローカルグループポリシーエディターはWindows 8.1 ProやEnterpriseエディションでのみ使える。無印のWindows 8.1をお使いの場合は、次回に紹介するTipsを試してほしい。

ではまず、ローカルグループポリシーエディターの実ファイル名である「gpedit.msc」を実行する。メイン画面のコンソールツリーを「ユーザーの構成\管理用テンプレート\システム\リムーバブル記憶域へのアクセス」と展開すると、CDやリムーバブルディスクといった各メディアに対する読み取り/書き込み設定用ポリシーを確認できる。

今回使用する「リムーバブルディスク: 書き込みアクセス権の拒否」は、SDメモリーカードやUSBメモリーといった、リムーバブルディスクへの書き込みに対する設定ポリシーだ。「有効」を選択して適用した時点で、設定が即時反映されるので使いやすい。具体的にはリムーバブルディスクを1度アンマウントし、再マウント処理が行われる。

本稿を読みながらお試しの場合は、画面写真に沿って動作を確認してほしい。本設定を行った後は、USBメモリーなどのリムーバブルディスクに対して、ファイルのコピーはもちろん、新規作成、フォーマットといったアクションを一切実行できないことが分かるはずだ。もちろん、権限がなくなるのは書き込み操作に限るため、リムーバブルディスク内のファイルは参照(読み込み)できる。

上記のTipsは「サインイン済みユーザーに対する設定」だが、システム全体(すべてのユーザー)に対して設定する場合は、「コンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\リムーバブル記憶域へのアクセス」と展開し、同名の設定ポリシーから設定する。再び書き込み可能にする場合は、ポリシー設定を「有効」から「未構成」に変更し、適用すればよい。

阿久津良和(Cactus)