Windowsのロック画面はもともと、自分がPCの前を離れるとき、PCを誰かに使われないようにするといったセキュリティ対策として備わった機能だ。Windows 8.1のロック画面は高機能化され、お好みの写真を画像として指定し、特定フォルダーに格納した画像ファイルをスライドショーとして映し出せるようになった。
ロック画面に写真を追加する
まずは、ロック画面の画像を変更してみよう。第8回を参考に設定チャームを開き、「PC設定の変更」をクリック/タップ(図01)。画面が切り替わったら「ロック画面」をクリック/タップして、ロック画面の画像を変更する(図02)。
「ロック画面のプレビュー」のプレビュー下に並ぶプリセット画像をクリック/タップすると、プレビューの内容が変化する。この時点でロック画面の画像が変更された状態だ。好きな画像を指定する場合は「参照」ボタンをクリック(図03)。
「図03」の画面で「参照」ボタンをクリック/タップすると、ファイルピッカー(モダンUIベースでファイルやフォルダーを選択する機能)が起動する。初期状態では、ユーザーのピクチャフォルダーが選択されているので、使いたい写真を保存しているフォルダーに変更しよう。なお、「図04」からも分かるように、他のPCの共有フォルダーに保存した画像ファイルや、OneDrive(旧SkyDrive)上の画像ファイルも選択可能だ。
使用する画像をクリック/タップで選択したら、「画像の選択」ボタンをクリック/タップする(図05)。これで、ロック画面のプレビューに指定した画像ファイルが描かれ、ロック画面の背景画像が変化した(図06)。
ロック画面のスライドショーを有効にする
続いて、スライドショー機能を有効にしてみよう。先の手順を参考に「PC設定の変更」-「PCとデバイス」-「ロック画面」を表示させ、「ロック画面でスライドショーを再生する」のスイッチをクリック/タップしてオンにする(図07)。
これでスライドショーが有効となり、各種設定も行えるようになった(図08)。まずは各種設定項目を説明しよう。「フォルダーを追加する」をクリック/タップすると、スライドショーに使う画像を読み込む場所として、ローカルフォルダーやOneDriveのフォルダーを選択可能。こちらは最大10個まで追加できる(図09)。
「このPCとSkyDriveのカメラロールフォルダーを含める」は、PCやタブレットが備えるWebカメラで撮影した画像を、スライドショー用画像に使うという設定。既定はオフだ。
「画面に最もフィットする画像だけを使う」は、画面サイズに合う画像を自動的に使用する設定。これにより、極端に小さい(解像度が低い)画像などは含まれなくなる。既定はオンだ。
「PCが非アクティブになったら、画面をオフにする代わりにロック画面を表示する」は、スイッチ名そのままの設定。ディスプレイの省電力設定で表示オフになるタイミングで、スライドショーが起動するというもの。既定はオンである。
「次の時間スライドショーを再生後、ディスプレイの電源を切る」は、ドロップダウンリストから「30分/1時間/3時間/電源を切らない」を選択可能。既定値は「電源を切らない」である。
阿久津良和(Cactus)