前回(第22回)に引き続き「フォルダーオプション」の「表示」タブに並ぶ、詳細設定の項目を1つずつ紹介する。今回は「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」「暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する」「共有ウィザードを使用する」「空のドライブは表示しない」「縮小版にファイルアイコンを表示する」の5項目だ。
「Windows 8.1ミニTips 第17回」より、2014年4月9日にリリースされたWindows 8.1 Updateを適用した環境を対象としています。
ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する
サインアウト時に開いていたフォルダーを記憶し、次回のサインイン時に各フォルダーを自動的に開く設定項目だ。既定はオフ。
本来の目的は、サインイン後もすぐに前回の作業を続けられるようにする有益な機能だ。しかし、大量のスタートアッププログラムを追加した環境や、大量のフォルダーを復元すると、パフォーマンスが低下する要因となるため、既定が変更されたのだろう。
「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」がオフの状態(既定)。サインイン時のデスクトップには何も開かれていない |
「ログオン時に以前のフォルダーウィンドウを表示する」がオンの状態。サインイン時、前回のサインオフ時に開いていたフォルダーウィンドウが自動的に開かれる |
暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する
Windows 8.1のファイルシステムであるNTFSには、圧縮機能や暗号化機能が備わっている。それらの機能を使っているときに、通常のファイルと圧縮/暗号化されたファイルを区別する配色を有効にする項目だ。
「暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する」がオンの状態。圧縮済みファイル/フォルダーは青色が用いられる |
「暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する」がオンの状態。暗号済みファイル/フォルダーは緑色が用いられる |
共有ウィザードを使用する
Windows XPから備わっている共有ウィザードは、任意のローカルフォルダーをネットワーク(LAN)上で共有する設定を行う機能だ。現在のWindows 8.1にも引き継がれている。
だが、共有の仕組みや操作を把握しているユーザーにとっては、逆に面倒な手順であるケースも少なくない。そこで共有ウィザードを省略し、直接、プロパティダイアログの「共有」タブを呼び出す設定項目が用意された。共有操作に慣れたユーザーはオフで運用したほうが簡単だ。
空のドライブは表示しない
メモリカードリーダーなど、メディア挿入が必要なストレージをPCに接続している際、メディア未挿入時は「PC」にアイコンを表示しない設定項目である。ユーザーによる誤操作を避けるため、既定はオンだが、PCの操作に慣れたユーザーはオフのほうが使いやすいだろう。
ただし、誤ってダブルクリックすると「ディスクの挿入」ダイアログが現れ、情報更新プロセスが稼働するので、その点は注意してほしい。
縮小版にファイルアイコンを表示する
関連付けしたアプリケーションによって異なるが、サムネイル(縮小画面)の右下にアプリケーションのアイコンが加わることがある。このアイコンの表示を制御する設定だ。既定はオン。好みの範囲だと思うので、お好きなほうを選択してほしい。
阿久津良和(Cactus)