以前はタスクトレイと呼ばれていた「通知領域」。過度な情報通知でユーザーに不快感を与えないようにするため、表示・非表示の切り替えを搭載したのはWindows XPが最初である。Windows歴が長い方なら直感的に把握しやすい通知領域アイコンの動作だが、Windows 7などからPCを始めたユーザーにとっては少々分かりにくい。そこで、通知領域アイコンの動作を解説する。
「通知領域アイコン」の基本操作
通知領域に並ぶ「▲」ボタンを押すと、非表示になっている「隠れたインジケーター」が開く。参照性の乏しいアイコンを、このインジケーターに隠す仕組みだ。新たにインストールしたアプリケーションのアイコンなども一度は通知領域に並ぶが、ユーザーが操作しない場合はインジケーターに隠れる。この操作は、「Win」+「B」キー→「スペース」キーと順番に押せば代用可能だ。
インジケーターに用意された「カスタマイズ」を押すと、コントロールパネルなどからも起動可能な「通知領域アイコン」が現れる。各アイコンに対する動作は後述し、リンクや設定項目から先に紹介しよう。「システムアイコンのオン/オフ」は「時計」や「音量」といったWindows 8.1が用意したシステムアイコンの表示・非表示を切り替える。
「タスクバーに常にすべてのアイコンと通知を表示する」にチェックを入れると、「隠れたインジケーター」が無効になり、すべてのアイコンが通知領域に並ぶ。ただし、この状態では前述したショートカットキーは使用できない。
アイコンの動作を検証する
「通知領域アイコン」に並ぶ各アイコンの動作は、「アイコンと通知を表示」「アイコンと通知を非表示」「通知のみを表示」の3つから選択可能だ。分かりにくいのは具体的な動作ではないだろうか。そこで各動作を選択した際の結果を下図に示したのでご覧頂きたい。
動作名どおりの動きになることが分かるだろう。つまり、常にスッキリした通知領域を維持したいのであれば「通知のみを表示」がベストだ。
なお、「隠れたインジケーター」からドラッグ操作で通知領域にアイコンを戻すと、動作が「アイコンと通知を表示」に切り替わり、逆の操作を行うと動作は「通知のみを表示」に変わる。それまで選択していた動作は無視するようだ。
阿久津良和(Cactus)