PCを使っていて、「直前の操作をキャンセルしたい」という場面は珍しくない。Windowsでも、直前の操作をキャンセルする「アンドゥ(Undo)」と、キャンセルした操作を実行し直す「リドゥ(Redu)」という機能を用意している。今回はアンドゥ/リドゥ機能をWindows 8.1で使用するTipsを紹介したい。
今さら聞けない「アンドゥ」と「リドゥ」
普段からWindowsやアプリケーションを使っていても、アンドゥ機能そのものに注目する機会は多くない。コピー&ペーストなどの機能と同じく、普遍的な存在だからだ。その歴史は、40年以上前の1974年に使われていた「Bravo」というテキストエディタまでさかのぼる。
パロアルト研究所で開発したBravoにアンドゥ機能を実装し、そのときのショートカットキーが「Ctrl」+「Z」キーだったため、その後の各OSやアプリケーション、Windowsでも同様のキーバインドが用いられた。
「元に戻す」と「やり直し」
それでは、Windows 8.1でアンドゥとリドゥの動作を確認してみよう。適当なファイルを事前に用意し、フォルダウィンドウ(エクスプローラー)でそのファイルを選択して、「Ctrl」+「C」キー→「Ctrl」+「V」キーと順に押す。通常であれば、元となるファイルのほかに、名前に「 - コピー」が加わったファイルが生成される。
ここでデスクトップのコンテキストメニューを確認してほしい。メニューには「元に戻す - コピー」という項目が有効になるはずだ。これがアンドゥである。項目名は直前の操作内容によって異なり「移動」「削除」などに変化し、冒頭で述べた歴史背景があるため、使用可能なショートカットキーは「Ctrl」+「Z」キーだ。
一度、「元に戻す - コピー」を選択してみよう。その上でデスクトップのコンテキストメニューを参照すると、今度は「元に戻す - コピー」が「元に戻す - 削除」に変化し、新たに「コピー のやり直し」という項目が加わる。後者がリドゥだ。ちなみにショートカットキーは、「Ctrl」+「Y」キーが伝統的に割り当てられている。
アンドゥとリドゥを使うときに気を付けるのは、直後でなければ実行できない点だ。エクスプローラーの操作に対するアンドゥ&リドゥは、ファイルのコピーや移動、リネームといった操作を行うと、リセットされてしまう。この点に注意しておけば。Windows 8.1のファイル操作はより簡単になるはずだ。
IEでアンドゥを実行する
アンドゥ機能は多くのアプリケーションが備えている。例えばInternet Explorerなら、「閉じたタブを再度開く」というアンドゥ機能が便利だ。
タブを閉じてから気になる記述を思い返し、再び同じWebページを開きたい場合にタブのコンテキストメニューから「閉じたタブを再度開く」を選択するか、「Ctrl」+「Shift」+「T」キーを押せばよい。
ただし、こちらも他の操作(別のWebページをタブで開くなど)を行うとリセットされてしまうため、エクスプローラー同様に操作直後に実行できる機能として覚えておいてほしい。
阿久津良和(Cactus)