1つのウィンドウ内にタブを設けて、複数のWebページを閲覧するタブブラウズ機能をInternet Explorer(以下、IE)が搭載したのは、2006年リリースのIE 7からである。今では欠かせない機能の1つだが、このタブをスムーズに切り替えられれば、Webサイト・Webページの閲覧環境がとても便利になる。今回はIE 11のタブ切り替え操作について解説しよう。
ショートカットキーでリンク先を新規タブで開く
今回はデスクトップアプリ版IE 11を前提に手順を解説する。IE 11でリンクをクリック/タップすると、通常は同じタブ内で新しいWebページが現れる。これは同じサイト(ドメイン)に限った話で、異なるドメインに対するリンクをクリックすると新たなタブでリンク先のWebサイトが開く仕組みだ。
同じサイト内でリンク先を新規タブで開くには、リンクを右クリック/長押しすると現れるメニューから「新しいタブで開く」をクリックするのが通常操作となる。だが、腰を据えて記事を読んでいる最中にマウス操作するのも煩わしいだろう。そこで活用して頂きたいのがショートカットキーである。
上図はリンクを「Ctrl」キーを押しながら押した状態だ。マウス操作時と同じようにリンク先が新しいタブで開く。ホイールマウスを使っている場合は、Webページ内のリンクをホイールクリックしてもよい(リンク先が新しいタブで開く)。
ここで確認したいのが、新しいタブはバックグラウンドで開く点だ。リンク先を新規タブで開き、なおかつフォアグラインド(アクティブ)化する場合、「Ctrl」+「Shift」キーを押しながらリンクをクリック/タップすればよい。
なお、「インターネット オプション」-「全般」タブ-「タブ」をクリック/タップして開く「タブ ブラウズの設定」ダイアログにおいて、タブブラウズ項目の「新しいタブの作成時には常に新しいタブへ移動する」にチェックすると、リンク先を新しいタブで開いたとき常にフォアグラウンドとなる。
ショートカットキーでタブを切り替える
リンク先をタブで開いた際、元となる記事を再び確認するためにタブをクリック/タップするのは自然な流れだが、キーボードが目の前にある方は「Ctrl」+「Tab」キーを押して欲しい。するとタブが順に切り替わるはずだ。
ちょうど、Windows 8.1上でアプリケーションを切り替えるショートカットキー「Alt」+「Tab」キーのIE 11版と述べると分かりやすいだろう。また、逆順でタブを切り替えるには、「Ctrl」+ 「Shift」+「Tab」キーを押す。
タブの切り替え方法はこれだけではない。Windows 7時代は"ライブサムネイル"と呼ばれていた、タスクバー上のボタンに描かれるサムネイルからも切り替え可能だ。
さらに各タブにはショートカットキーが割り当てられており、左側から「Ctrl」+「1」キーや「Ctrl」+「2」キー……と、1から8までのキーを使用できる。9以上のタブに対応するため、「Ctrl」+「9」キーは最後のタブに固定している。
ショートカットキーでタブを閉じる
閲覧を終えたタブは順に閉じていかなければ、PCリソースを無駄に消費してしまう。マウス操作であれば、タブの「×」ボタンをクリック/タップや、タブを右クリック/長押しすると現れるメニューの「タブを閉じる」を選択するが、これらのアクションは「Ctrl」+「W」キーに割り当てられている。
タブを閉じるショートカットキーで便利なのが、フォアグラインドタブ"以外"を閉じる「Ctrl」+「Alt」+「F4」キーだ。検索サイトで複数のサイトを順に開き、目的の情報があるWebページにヒットしたら、他のサイト(タブ)を本ショートカットキーで閉じるといった場面に利用できる。
阿久津良和(Cactus)