今回の疑問は「スナップレイアウトの数」だ。マルチディスプレイ環境では、使用するディスプレイに応じてスナップレイアウトの数が異なる。下図はフルHD(1,920×1,080ピクセル)と4K(3,840×2,160ピクセル)のスナップレイアウトだが、前者は四つ、後者は六つのレイアウトが示された。

  • フルHD環境のスナップレイアウト

  • 4K環境のスナップレイアウト

Microsoftの公式ドキュメントには、概要と有効化手順こそあれど、具体的な仕様までには踏み込んでいない。そこで冒頭の疑問にたどり着いた。「低解像度ではスナップレイアウト数は二つに減るのか」と。

今回ノートPCで選択できる最低解像度(XGA:1,024×768ピクセル)に変更して、スナップレイアウトを呼び出したのが下図だ。

  • XGA環境のスナップレイアウト

ご覧のようにスナップレイアウト数は四つ。デスクトップ解像度が低くても、最低四つのレイアウトを提示する仕組みのようである。「拡大/縮小」による倍率変更も試したが、上図の時点で選択できる最大倍率(150%)のため、変化は生じなかった。

ちなみに先の公式ドキュメントでは、スナップレイアウトを有効にするには、アプリが最大でも500ピクセルの最小幅をサポートし、スナップレイアウト実行後を踏まえて、330ピクセル以下の最小幅に対応することを推奨している。

だからUIフレームワークの問題もありつつも、Microsoft Teamsはスナップレイアウトに対応していないのだろう。日々使うコミュニケーションツールなのにWindows 11の機能が使えないのは不便だが、今後予定されているMicrosoft Edge WebView2への対応に期待したい。