本稿を執筆している4月末時点で、累積更新プログラム「KB5012643プレビュー」の配布が始まった。公式ドキュメントでは、月例の更新プログラムを「Bリリース」、今回のプレビューリリースを「Cリリース」として提供すると説明している。
重要なのは、多くの読者が疑問に感じる「プレビューリリース=Cリリースは適用すべきか」だろう。
結論から述べれば「現在の環境で問題が発生し、プレビューリリースで改善されていればインストール。そうでなければ次の月例まで待つ」のが得策だ。
では、どのようにリリース内容を確認するのかといえば、「Windows 11更新履歴」をブックマークし、該当するプレビューリリースページを開く。
たとえばKB5012643プレビューでは、以下に代表される改善・修正が加わる。
- ビデオ字幕が部分的に切り離される可能性がある問題を更新する
- ビデオ字幕が正しく配置されない問題を更新する
- タスクバーの天気アイコン上に温度を表示する
- 最大化したアプリウィンドウで最小化・最大化・閉じるボタンを使用できない問題を更新する
4番目のウィンドウサイズ変更不可は致命的だが、最近ウィンドウを最大化してアプリを使用する機会が多い筆者も出くわしていない。このようなトラブルに見舞われている環境はプレビューリリースを適用すると、動作が改善する可能性が高い。
プレビューリリースは、Windows Updateの画面で「×」ボタンを押すと非表示にできるが、必要になった場合は「オプションの更新プログラム」から適用できる。
上で紹介した方法は「設定」の項目をたどっているが、タスクバーの検索アイコンから「オプションの更新プログラム」を検索すれば、直接該当ページを開くことも可能だ。