最近、筆者はエクスプローラーの初期起動を「PC」ではなく、「クイックアクセス」のまま使用している。現在のWindows 11でドライブのルートフォルダーから深いフォルダーを参照すると時間を要するからだ。

筆者が参照するのはプライベートはOneDrive、仕事関係はOneDrive for Businessフォルダーだが、はたと気付いたのがフォルダーアイコン。通常のフォルダーと同じアイコンに切り替わっていた。

  • 通常のアイコンで表示されるクイックアクセスのOneDriveフォルダー。本来ならOneDrive用のアイコンになるはずだが……

Windows 11に限らず、これまでのWindowsは「desktop.ini」を用いてフォルダーアイコンやフォルダー名を変更している。もしや、と思い確認したところ存在しない実行ファイルを参照していた。

  • OneDriveフォルダー内のdesktop.ini

  • desktop.iniが参照する%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDriveフォルダー。参照先となるOneDrive.exeが存在しない

どのタイミングか確認できなかったが、OneDriveクライアントの仕様変更に伴い、いつからか実行ファイルの展開先が%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDriveフォルダーから、%ProgramFiles%\Microsoft OneDriveフォルダーに変更されたようである。理由が分かれば対処は簡単だ。desktop.iniの内容を書き換えてやればよい。

  • desktop.iniを任意のテキストエディターで開き、「IconResource」のパスを「C:\Program Files\Microsoft OneDrive\OneDrive.exe,5」に変更して保存する

  • スタートメニューなどから、Windows 11への再サインインを実行する

  • クイックアクセスを開くと、OneDriveフォルダーのアイコンが元に戻っている

OneDriveクライアントにdesktop.iniの書き換えを期待するのは酷な話だが、PCの操作に慣れていない方には混乱の一因となる。クイックアクセスに限らず、アイコンがおかしいときはdesktop.iniを確認するとよい。なお、ショートカットファイルはプロパティからアイコン参照先を確認する。