筆者のメイン環境はWindows 11のプロセッサー要件を満たしていないが、強引にWindows 11へ移行してしまった。別記事で述べたように、パフォーマンスダウンも改善し、Windows 10と「ほぼ」変わらないユーザー体験を得ている。

なかでも気に入っているのがスナップレイアウトだ。ウィンドウの最大化ボタンにマウスオーバーすると現れるオーバーレイウィンドウから、ウィンドウの配置を選択できる。

  • Windows 11のスナップレイアウト

本機能が優れているのはショートカットキーを用意している点。「Win」+「Z」キーを押すとアクティブウィンドウのスナップレイアウトが開くのだが、そのままキーボードで操作できないのか不思議に思っていた。だが、あれこれ試してみると以下のような操作が行えた。

  • 「Win」+「Z」キーを押してスナップレイアウトを呼び出し、「→」キーを押すと白線のカーソルが現れる

  • あとは上下左右の矢印キーで希望する配置を選択し、「Enter」キーを押す

  • 空き領域に配置するウィンドウの選択をうながされたら、「ESC」キーを押してキャンセルする

  • これでキーボードによるスナップレイアウトの操作完了となる

本操作のポイントは「Win」+「Z」キーを使うこと。マウスオーバー時は矢印キーが応答せず、上図のような操作は不可能だった。また、当然ながらスナップレイアウトに未対応のアプリでは、本操作を使えない。

意外だったのはMicrosoft Teamsが「マウス操作による」スナップレイアウトに未対応だった点。公式ドキュメントによれば、Windows App SDKのウィンドウ設定APIを使用するか、特定のコードを埋め込む必要がある。

当初はマウスオーバーしてもスナップレイアウトが現れなかったので、「まだ、Electronベースなのかな(スナップレイアウトはElectronバージョン13以降が必要)」と思っていたものの、前述の操作を試したところ、好みの位置に配置できた。ただし、4分の1レイアウトには未対応である。

  • スナップレイアウトが現れないMicrosoft Teamsも配置できる