先日、安定版Microsoft Edge(以下、Edge)がバージョン110に更新した。同バージョンでは同じアカウント(おそらくMicrosoftアカウント)でサインインしているEdgeファイル共有する「Drop」を搭載している。

だが、手元の環境では安定版Edgeのみならず、Dev版やBeta版チャネルのEdgeでも同様のメニューは確認できなかった。

  • 安定版Edgeのサイドバー。「Drop」は見当たらない

モバイル版Edgeも同様だが、手元の環境でDrop機能を確認できるのはCanaryチャネル版のEdgeのみ。PCとモバイル間のメモやファイル共有として便利そうだが、今回はCanary版Edgeで動作を確認した。

  • 「検出」→「+」と順にボタンをクリック/タップし、「Drop」のスイッチをオンに切り替えると、サイドバーにDropアイコンが加わる

  • Dropアイコン→「開始」と順にクリック/タップする

  • 下部にあるテキストボックスに任意のメッセージを入力して「送信」をクリック/タップする

  • Canary版Edgeをインストールした別PCを起動すると、Dropによるメッセージ着信の通知が可能。こちらをクリック/タップする

  • ご覧のように先ほど送信したメッセージが確認できる

メッセージは以上のような流れだが、ファイルの場合は少々異なる。

  • 共有するファイルをDropのウィンドウにドラッグ&ドロップする

  • 確認をうながすメッセージが現れたら「Send」をクリック/タップする

  • ファイルをダブルクリック/タップすると、関連付けに応じて開く

  • ファイル自体は「%OneDriveConsumer%\Microsoft Edge Drop Files」フォルダーに格納される

このようにOneDrive経由のファイル共有がなされるようだ。検証していないが、EdgeのプロファイルがAAD(職場または学校アカウント)の場合はOneDrive for Businessを使うのだろうか。本稿執筆時点の公式ドキュメントでは、詳細を確認できない。加えて安定版Edgeで利用可能になる時期も不明だが、スマートフォンから情報を共有する場面では便利そうだ。