コマンドライン操作時は手放せないWindows Terminalだが、最近気になるのがLinuxディストリビューションのアイコンである。

  • 標準的なWindows Terminal

図はDebian GNU/LinuxとUbuntu 20.04 LTSをインストールしたWindows 11だが、いずれのアイコンもTux(ペンギンを表したLinuxの公式マスコット)だ。Windows Terminalのアイコン情報はsettings.jsonの「icon」で指定可能だが、Windows Terminalはアイコンリソースを保有していない。

何か解決策はないかとGitHubのスレッドを検索してみたところ、同種の議論が行なわれており、加えて自著のリソースとして、各種アイコンを公開している方々も見つかった。今回は同スレッドとアイコンリソースをお借りして、Windows Terminalのアイコンをカスタマイズする。

  • GitHubのリンク先にアクセスし、「Code」→「Download ZIP」と順にクリック/タップして、リソースをダウンロードする

  • ダウンロードしたZIPファイル内の「Chapter 04\icons」フォルダーを任意フォルダーに展開する

  • 矢印アイコン→「設定」とクリック/タップするか、「Ctrl」+「,(カンマ)」キーを押す

  • Linuxディストリビューションのプロファイルを開き、アイコンの「参照」をクリック/タップして、対応するアイコンを選択する。アイコンが切り替わったのを確認してから「保存」をクリック/タップする

  • カスタマイズ後のWindows Terminal

アイコンファイルの展開先だが、筆者はOneDriveによるバックアップを有効にしたドキュメントフォルダー下にWindows Terminal専用フォルダーを作成し、格納した。また、上記操作ではアイコンファイルの指定が絶対パスのため、異なるPCやOS再インストール後の再設定が少しだけ面倒になってしまう。その場合は、settings.jsonを直接書き換えればよい。

  • 設定ページのメニュー末尾にある「JSONファイルを開く」をクリック/タップする。なお、「Shift」キーを押しながら矢印アイコン→「設定」とクリック/タップしてもよい

  • 「C:\\Users\\kaz\\OneDrive\\」(利用者によってユーザー名は異なる)の部分を「%USERPROFILE%/OneDrive/」と環境変数に置き換え、settings.jsonを保存する

ちなみにsettings.jsonは互換性の関係からパス区切り記号に「\(バックスラッシュ)」を用いているが、好みに応じて「/(スラッシュ)」に置き換えても構わない。