いつの間にかWindows 11 バージョン22H2でもウィジェットパネルの全画面表示が利用可能になった。
現時点で全画面表示は「フルビュー」、通常の表示は「半分(ハーフ)ビュー」と呼ぶようだが、名称はあまり気にしなくてもいいだろう。下図は縦置きディスプレイのフルビューだが、ご覧のとおり各種報道記事が目立つ。
Windows 11 Insider PreviewではSpotifyやスマートフォン連携のウィジェットが加わるようだが、筆者が確認した限りでは、国内からMicrosoft Storeの該当ページにアクセスできなかった。
さて、ウィジェットパネルのフルビューが利用可能になった理由は、Windows Web Experience Packを更新したからだろう。Microsoft Storeから更新すると、本稿執筆時点でバージョン423.2300.0.0となる。
ウィジェット機能は現在残念な部分もある、たとえばMSN/Microsoft Startで配信されたニュース記事は非表示に切り替えられず、パーソナライズ設定もさほど反映されている様子がない。以前何かの折にMicrosoftの自社ニュース記事配信やBingへの誘導が目に付くと述べたが、ウィジェットパネルでもニュース記事推し(?)は続くのだろう。
とはいえ、サードパーティーメーカーがウィジェットを開発できるWindows App SDK 1.2は2022年11月にリリース済み。今後魅力的なウィジェットが登場する可能性も拭い切れず、利用者によって異なるキラーコンテンツが登場すれば、ショートカットキーひとつで情報を確認できるウィジェットパネルの有用性は高まる。
ただ、今回検証した範囲では安定性は微妙だ。筆者のマルチディスプレイ環境が影響している可能性もあるが、透過処理に失敗し、再度「Win」+「W」キーを押してもパネルが閉じないといった現象が発生した。その際は実体である「Widgets.exe」を終了すればよい。