ある日、本誌編集長からメッセージが届いた。「最新版のWindows 11はリボンが使えないのか」と。話を聞くと“Windows 11でWindows 10のリボンを使いたい”そうだ。
キーボード派の筆者は、エクスプローラーのリボンはさほど使っておらず、Windows 11のリボンを気に止めていなかったが、確かに異なっている。俗にいうモダン化だが、機能を整理したため、一部で評判が良くないようだ。
Windows 11のモダン化したリボンはCLSID「{e2bf9676-5f8f-435c-97eb-11607a5bedf7}」の「Ribbon Modern Share Verb」で、「%SystemRoot%\System32\ntshrui.dll」を呼び出す仕組みだ。筆者も詳しくないが、プロパティダイアログを見ると「共有用シェル拡張」と書かれている。こちらを無効にすると、旧リボン(Windows 10時代のリボン)の有効化が可能だ。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{e2bf9676-5f8f-435c-97eb-11607a5bedf7} 「Ribbon Modern Share Verb」
さて、冒頭の某氏。当初は旧リボンが使用できていたものの、何らかのタイミングでモダン化したリボンに戻ってしまったようだ。レジストリエントリーも残っているという。
月例の更新プログラムなのか、エクスプローラー周りを拡張するアプリのせいか原因は不明だ。読者諸氏もその手のアプリをインストールする際は、Windows SandboxやHyper-Vの仮想マシンで動作を確認してほしい。