Windows 11 バージョン22H2時点のスタートメニューはイマイチである。バージョンアップに伴い、フォルダー化やレイアウト変更が加わったものの、ファイルの使用履歴や使用頻度の高いアプリを表示する「おすすめ」を使う場面は皆無だ。

  • スタートメニューの「おすすめ」

当然なのだがファイルの参照履歴を無効にするとジャンプリストも使いづらく、スタートメニューにピン留めしたアプリのコンテキストメニューも、ジャンプリストをサポートしていない。Microsoftの開発方針は不明ながらも、Microsoft 365(Office 365)が起動直後に使用したファイルやピン留めしたファイルを列挙する方針とは真逆に見える。

  • Microsoft Excelのホーム画面

「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」のスイッチをオフにし、「よく使うアプリを表示する」をオンにしても、毎日使用するテキストエディターや画像ビューアーアプリは並ばない。そこから得た結論は「『おすすめ』は不要」である。

  • 不要なアイテムは右クリック/長押し→「リストから削除」で取りのぞける

  • 設定を変更するには、「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「スタート設定」と入力。同名の設定項目をクリック/タップする

  • 「さらにピン留めを表示する」を選択し、現在は意味をなさない「よく使うアプリを表示する」「最近開いた項目を~」のスイッチをオフに切り替える

  • 設定完了後のスタートメニュー。若干シンプルになったが……

だが、今回調査した範囲では「おすすめ」を無効化するのは難しい。筆者としては同一領域にピン留めしたアプリを並べたいのだが、「最近追加したアプリを表示する」を無効にしても「おすすめ」はそのままだ。

わざわざツールを常駐させてWindows 7風のスタートメニューにカスタマイズするつもりはないが、そうしたくなる一部ユーザーの気持ちもよく分かる。本稿執筆時点でWindows 11 Insider Previewでも大きな改善は見受けられず、しばらくの間はスタートメニューではなくタスクバーにピン留めする古いスタイルが有用かもしれない。